墓を掘って遺体を盗み出す死体盗掘人から墓を守る5つの方法(イギリス) (4/5ページ)
当然のことながら罠は取り除かれ毎晩のように死体が盗まれた。だがまもなく彼らの悪事は知られ、ふたりともお縄になって懲役2年の刑を受けた。
・4. そもそも遺体を墓地に埋葬しない
墓から遺体が盗まれて困るのなら、墓に埋めなければいい。もっとも単純で効果的な泥棒対策だろう。
1841年、死体泥棒の脅威が去ってだいぶたった頃、ヘッジという男が自宅の庭の地面の真ん中が少しへこんでいるのに気がついた。なんだろうと思って掘ってみると、手作りの棺が現われ、中には若い女性の遺体があった。
調べてみると、死体泥棒全盛期にこの女性の父親が遺体を墓ではなく、かつて彼の自宅だったその場所に埋めたことがわかった。
馬車の御者だった父親は、たくさんの解剖用の死体がロンドン界隈を頻繁に運ばれるのを目の当たりにしてきて、娘を墓地以外のところへ埋葬しようと決めたようだ。地元の教会で嘘の葬式をでっちあげ、誰にも知られないように娘の遺体を自宅の裏庭に埋葬したのだ。
案の定、娘が埋葬された夜、泥棒が墓に忍び寄りこの偽装が正しかったことがはっきり証明された。
一方、自分の家の庭で棺を発見したヘッジ氏は、その棺を安全な教会墓地に埋葬し直した。その頃はもう、死体泥棒の脅威はなくなっていたからだ。
・5. 遺体に硫酸をかけ使い物にならなくしてしまう
1830年頃、ヨークシャーでのこと。ヨーク・クロニクル紙に載った小さな記事によると、埋葬する前に遺体に硫酸をかけて、解剖用として使い物にならなくしてしまうという方法がとられたことがあったという。埋葬後に遺体に生石灰をかけることからヒントを得たのではないかと思われる。