会社の成長が止まる…社長がボトルネックになる会社 (2/3ページ)
結局、仕事は任せられないと会社は大きくならないんですよ。社長がボトルネックになるというのは、そういう意味です。
――今回の本は経営者に上場やM&Aといった「ゴール」を提示しているのが特徴的です。本書で目安としている「年商10億円」に達すると、このようなゴールが見えてくるということでしょうか?
松本:ゴールは人それぞれなのですが、たとえばバイアウトをするとなった時に、売上1億円で利益1000万円の会社をバイアウトするといっても、そこまで高く売れるわけではないんです。バイアウトの時に得られる金額は最終利益の3年分から5年分くらいなので、多くて5000万円ですよね。
決して少ない金額ではないですが、一生安泰というわけでもない。
――たしかにそうですね。
松本:でも、売上10億円で1億円の利益が出ている会社であれば3億円から5億円は入ります。それならおそらく一生大丈夫ですよね。バイアウトをするなら、そういう金額でゴールを迎えられるように、この本では「年商10億円」を一つの目安にしているんです。
――今おっしゃったような、売上10億円利益1億円の会社であれば、事業売却するとなったら買い手が簡単に見つかるものなんですか?
松本:いえ、そんなに単純ではないです。買う側は自分の事業や会社とのシナジーを考えますから、そこで合理性があるなら買いましょうとなるということです。売上や利益だけで決まるわけではないです。相性があるという点では結婚に似ているかもしれません。
――タイミングについてはいかがですか?
松本:これはもうまちがいなく、バイアウトするなら右肩上がりの時期です。
――そういう時期は経営者も「もっと伸びる」と思うはずなので、なかなかそのタイミングで売却するのは難しそうですね。
松本:そうですね。だから、ちょっと落ちかけた時に売ろうとするんです。だから買い手が見つからないという。