やせ細った犬が空腹に耐えきれず、屋台の椅子に顔を乗せ、人間が食べ物を分けてくれるのを待ち続ける(メキシコ)

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やせ細った犬が空腹に耐えきれず、屋台の椅子に顔を乗せ、人間が食べ物を分けてくれるのを待ち続ける(メキシコ)
やせ細った犬が空腹に耐えきれず、屋台の椅子に顔を乗せ、人間が食べ物を分けてくれるのを待ち続ける(メキシコ)

image credit:Lomitos Suavecitos/Twitter

 路上生活をしている野良犬に対しての人々の反応は様々だ。やさしくして接する人もいれば、追い払おうとしたり時に暴力をふるう人もいる。

 メキシコの街にいたその野良犬は、肋骨が浮き出るほどの飢餓状態にあった。空腹に耐えきれなくなったその犬は、屋台で食事をしている人の隣の椅子に顔を乗せ、食べ物を分けてもらえるのを待ち続けていた。

 そのせつない姿がTwitterでシェアされると、多くのユーザーらが心を痛めたようだ。『Zoorprendente』などが伝えている。
・空腹の野良犬の姿がTwitterでシェア

 メキシコを拠点とする野良犬や保護犬のニュースを伝えているサイト『Lomitos Suavecitos』が去年9月にTwitterでシェアした投稿が、最近再び注目を集めている。


 野良犬の姿が路上でよく見られるというメキシコでは、親切な人が野良犬に食べ物を分け与えることもあるが、虐げられることもあるという。

 投稿された写真には、屋台の椅子に1匹の犬が頭を乗せている。犬の腹部からは肋骨が浮き出ており、かなりの飢餓状態にあるようだ。

 野良犬と見られるその犬は、とてもお腹が空いていたのだろう。店で食事をしている客から、食べ物を分けてもらうのをじっと我慢強く待っているようだ。

 だが、その客は犬の存在に気付いているのかいないのか、写真を見る限りでは犬の方を全く見ていない。


・やせ細った犬のせつない仕草が多くの人の胸を打つ

 Twitterでこの記事を紹介したサイトによると、写真を撮影した人物は、偶然店の顧客として来ていたようだ。

 犬が自ら近づき、じっと待っている姿が見えているのに、無視する客に憤りを感じ、Twitterには「空腹を(言葉で)訴えることができない犬を無視するほど醜いことはない」と批判的なコメントが綴られていた。

 その一方で、「この犬だけじゃなく、空腹の野良犬に会った時にいつでもあげられるように、犬が食べられるものを入れた袋を持ち歩くのもいいよね」という提案するユーザーもいた。

 また、偶然この犬を見かけたというユーザーもいて、「会う度にタコスを買ってあげている」というコメントもあった。

 しかし、この写真だけでは、結局どのような結末となったのかを知ることはできない。唯一分かるのは、極度の飢餓状態にある犬が人間に助けを求めている姿だけだ。

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image credit:Lomitos Suavecitos/Twitter

・メキシコの野良犬たちの現状を見て欲しいという思い

 Twitterでこの写真がシェアされた背景には、野良犬の姿が多く見られるメキシコの路上では、犬を無視したりせずに、やさしく手を差し伸べてあげてほしいということを伝えたかったからという理由があったようだ。

 メキシコでは野良犬に遭遇した場合、人はとういった対応をするのが適切なのか?自治体がルールを設定しているのかどうかはわからない。

 狂犬病の恐れもあるだろうし、どこの保護施設に連絡をとっていいかもわからない場合もあるだろう。
 
 それでも、「言葉を話すことのできない犬が必死に何かを人間に伝えようとしていることを、人間は知ろうとすることが大切なのではないか」というメッセージをシェアしたこのTwitterには、多くの注目が集まった。

written by Scarlet / edited by parumo
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