コーヒーの廃棄物が森を劇的に回復させるという研究結果が報告される (2/4ページ)
外来種の草は、その場所で森林が続いていく(遷移)のを妨げてしまうことがよくある。除去することで、最初に根づいた在来種の種子が風や動物を介して再定着し、素早くそこで成長することができる。
さらに、炭素、窒素、燐を含む土壌の栄養分が、2年後にはコーヒーパルプ区画のほうが、かなり上がっていることがわかった。
これまでの熱帯地方の旧農地はかなり劣化することが多く、土壌の質の悪さが何十年も森林の遷移を遅らせている可能性を考えると、これは将来有望な発見といえよう。
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・持続可能な廃棄物の処理方法を求めて
コール博士は言う。
このケーススタディは、熱帯の質の悪い土地に森林を素早く回復させるのに、農業副産物を利用できることを意味しています。
これら副産物を処理するにはコストがかかりますが、これを全世界的に森林再生目標を達成するために再利用することは、農産業と自然にとってウィンウィンのシナリオとなります
栄養価の高い広く利用できる廃棄物として、コーヒーパルプは、費用対効果の高い森林再生戦略になりえる。
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・農業廃棄物や副産物の再利用で森林再生を目指す試み
このような戦略は、2015年のパリ協定で合意された、大規模な森林再生という世界目標を達成するのに重要な意味をもつ。