応募学生1万7000人!話題の企業が実践するブレない経営組織のつくり方【書籍発売『一瞬で社員の心に火をつける シンプルな手帳』】 (2/3ページ)
◆「レガ語辞典」で仕事の言葉を定義する
近藤氏が、経営計画手帳(コンパス)づくりで最も意識したのは、社長と社員の言葉の意思疎通を図り、統一させることでした。レガシードの経営計画手帳(コンパス)には、社名を冠した「レガ語辞典」があり、社内の言葉一つ一つが定義されています。さらに、社員に対し定期的に内容のテストを行うなど、「ただ経営計画手帳をつくって配る」だけでは終わらせない工夫も行っています。
◆ルールは変えるもの!現場とマッチしてないない場合は速やかに変更
「ルールがあるから気持ちよくプレイできる」という近藤氏。
ルールはみなが安心して暮らすための行動基準です。ルールと聞くと、規制されるとか、締めつけられるといったイメージがありますが、そうではなく、みんなが気持ちよく、安心して生きるための道標なのです。
しかし、そのルールも「現場に合わせて随時見直す」必要があります。
人はルールがあることに不満を持つことはありません。ルールが変えられないことに不満や不信を持ちます。適切なプロセスを経れば、ルールは変えられることを社員には伝えましょう。もちろん、ただし、ルールを変えるためのルールをつくっておかなければなりません。
他にも、近藤氏は、経営計画手帳(コンパス)作成にあたり、注意すべき点を述べています。
・ルールは箇条書きでわかりやすく。
・経営陣が率先してルールを守る(理念を形骸化させない)。
・「高すぎる目標」「現実的ではないルール」は書かない。それでも挑戦可能なギリギリのラインの高みは目指す。
・紙ばかりでなくオンライン化などで利便性を上げる。
本著では、このように見落としてしまいがちなポイントをピックアップし、具体例を用いながら丁寧にフォローしています。
◆更新されてゆく経営計画手帳(コンパス)
著者の近藤悦康(こんどうよしやす)氏は、2013年に「企業の人事専門の問題解決を行う専門コンサルティング企業」の株式会社Legaseed(レガシード)を設立。創業以来、増収と黒字経営を続け、従業員を100人規模に成長させています。