気候変動の影響!? リュウグウノツカイより珍しい深海魚が続々捕獲のナゾ (3/4ページ)

Asagei Biz

ただ、富山で見つかったアカナマダ同様、捕獲例が少ないため、詳しい生態は分かっていまぜん。今回目撃されたサケガシラは体長1・5メートルほどですが、実はこちらも、4月上旬、福井市内の海岸で相次いで2匹が見つかっているんです。普段目にすることのない深海魚が、近海で立て続けに目撃されたとなると、やはり海の中で何かが起こっている可能性は否定できない。地元漁師の間では、もしかしたら何かの前兆では?といった不安の声もあがっているようです」

 深海魚と言えばここ数年、何かと話題なのが静岡県の石廊崎と御前崎を結ぶ線より内側の海域である「駿河湾」だろう。近年、同湾ではさまざまな新種の深海魚が発見され、世界の海洋学者から注目されているというが、前出のライターによれば、

駿河湾は、湾口の幅は56km、奥行きは約60kmで、最大水深が約2500mに達する、いわば『日本一深い湾』。深海と表層とでもっとも異なる環境条件は『光』ですが、太陽からの光は、赤色系が水深100mほど、青緑色系が水深720mほどを超えると、ほとんど届かなくなります。 しかも、深海では高い水圧も加わり、10m深くなるごとに1気圧ずつ高くなる。むろん、水温も深くなるほど下がっていきますが、駿河湾の場合、深さ1000mでだいたい3.5℃。おそらく富山や福井県沖はそれ以下のはずですが、日本列島周辺の海の水温は100年前に比べ1.1℃上昇していて、その水温上昇ペースはさらに加速していると言われますからね。

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