強者ネトフリに対抗!U−NEXT「ワーナーと提携」で映像配信業界に地殻変動 (2/2ページ)

Asagei Biz

 U−NEXTの狙いは当然、まずは3位の座を揺るぎないものとしつつ、さらに契約者数を増やすこと。そして一方のコンテンツ制作側でもあるワーナーは、実は映像配信の先駆けであり、ネトフリもそのビジネスモデルを真似したと言われるHBOによる自社配信の道を選択したので、「配信」の方でネトフリやアマゾンに対抗する必要がある。だからこその“連合”が成立した。

 一方、アメリカでは”強者”ネトフリとソニー・ピクチャーズが手を結んだ。ソニーはスパイダーマンやジュマンジの人気コンテンツがシリーズものとしてあるが、これをネトフリが手に入れた格好だ。

「契約は、22年以降のソニー作品は劇場公開後18カ月に限りネトフリが米国での独占的権利を確保したというもの。この権利については複数社が獲得に動いていたようですが、『4年間で10億ドル』という条件が一番良かったのでしょうか、結局はネトフリに落ちました」(前出・ジャーナリスト)

 契約では加えて、ソニーサイドが劇場を通さずに直接配信に回すと決めた作品も、ネトフリが独占的に流すことができるものとなっている。

 今後は上記HBOとコンテンツ側である米ユニバーサルやフォックスとの間で結ばれた独占契約の期限も切れるそうで、となれば同じような連携による顧客囲い込みとコンテンツ確保の争奪戦が今後も繰り広げられることになるだろう。

(猫間滋)

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