エナジードリンクを飲みすぎ心不全を発症、2カ月後無事退院 日本では死亡例も (1/3ページ)
昨今、エナジードリンクは世界中で人気の飲み物だ。世界にはエナジードリンクを飲みすぎて、ひどく健康を損なってしまった人がいる。
イギリスの医学誌に、エナジードリンクの飲みすぎが原因で男性が心不全などを発症したとする論文が寄稿されたと、海外ニュースサイト『Evening Standard』『Daily Mail』などが4月15日までに報じた。
記事によると時期は不明だが、イギリスの大学で学ぶ21歳の男性が頭痛、動悸、息切れ、体重減少などの症状を訴え、病院を訪れたという。約4カ月前から症状は出ていたが、単なる消化不良だと思い、病院には通院せず。症状は次第にひどくなり、勉学に集中できなくなっていたそうだ。検査の結果、男性は心不全、腎不全を起こしており、集中治療室で治療を受ける羽目に。一時は腎臓移植が検討されるほど状態は悪化したが、持ち直したという。男性は約2カ月入院し無事退院。しかし、完治とまではいかず、勉学を続けることが難しくなり、大学を中退したそうだ。
診察した医師らによると男性に既往症はなく、考えられる原因は、エナジードリンクの飲みすぎであった。男性は、500ml缶のエナジードリンクを1日4缶近く飲む習慣が2年ほど続いていたという。エナジードリンクは、カフェインを多く含むことで知られる。男性が飲んでいたドリンクには500ml缶1本当たり約160mgのカフェインが含まれ、毎日、約640mgのカフェインを摂取していた計算になる。安全とされるカフェインの摂取量は成人で1日400mgとされていて、男性は明らかにカフェインの過剰摂取状態にあった。
カフェインの過剰摂取による健康被害は、イギリス国内でも多数報告されているという。男性を診察した医師らは、エナジードリンクの過剰摂取によるカフェイン中毒が心臓に悪影響を及ぼしたと結論付け、注意を促すためにも医学誌に論文を寄稿したそうだ。
内閣府・食品安全委員会のファクトシート(科学的知見に基づく概要書)「食品中のカフェインについて」によると、適量のカフェイン摂取であれば、頭がさえて、眠気覚ましになるという。一方で、カフェインを過剰に摂取した場合、めまい、吐き気、下痢、不眠症などをもたらすこともあるそうだ。