錦鯉 売れるまで長谷川は「水道料金の徴収を月15日やってました」 (2/2ページ)
渡辺 だから僕は売れてないこと自体を忘れて、途中から「ただ芸人やってる」みたいな感覚でしたね。
テリー それがM-1でブレイクして、一気に変わるわけでしょ。いちばん大きく変わったのは何?
渡辺 やっぱり単純にバイトに行けなくなりました。去年の12月までは青果市場で野菜の仕分けのバイトを、週4か5でやってたんですけど。
テリー もう本業だよね。それでどのぐらい稼いでたの? 20万とか?
渡辺 そんなにいかないですね。十数万ぐらいです。
テリー 長谷川さんは?
長谷川 僕は水道料金の徴収をしてました。料金を滞納してる方に(インターホンを)ピンポーンって押して「払ってください」みたいな。それを月15日ぐらいやってたんで、ほぼ生活費はそれで賄ってましたね。
テリー というと15万ぐらい?
長谷川 そうですね。
テリー 家賃はどのぐらいだったの?
長谷川 5万円です。
渡辺 僕はずっと実家にいて。だから、なんとか生活できてたんですけど。
テリー そうか。じゃあ、このブレイクはご家族も喜んでくれてるね。
渡辺 うちは親父と2人暮らしなんですけど、ほんとに喜んでくれてますね。録画予約を「錦鯉」でしてくれていて、「最近、睡眠不足だ」って言ってます。
テリー うわぁ、俺泣いちゃうな。お父さんいくつ?
渡辺 72です。
テリー 俺と変わらないよ。
長谷川 うちは札幌に母親が1人で住んでるんですけど、M-1に出る前は「5000円貸して」とか、ちょこちょこ電話してて、もう僕からの電話に出るのは嫌だって言ってたんですよ。
テリー そりゃ、そうだよ。50近い息子が5000円ってさぁ。
長谷川 だから、いつもすごく暗い声だったんですけど、やっとこういう状況になって、初めて仕送りをして。メチャクチャ喜んでくれましたね。