カツラじゃないよね?幕末モノでよく官軍がかぶってる赤い毛のフサフサ、あれは何? (3/4ページ)
舶来品なので当然お値段も高く、なかなか一般庶民に手の届くものではなかったのですが、それがどうして幕末になって、官軍の皆さんに行き渡ったのかと言うと、将軍・徳川慶喜(とくがわ よしのぶ)が幕府の本拠地・江戸城を明け渡したことによります。
「おい見ろよ、倉庫の中に熊毛がどっさりあるぞ!」
高級な舶来品であった熊毛をたくさん蓄えていたところからも、かつて天下に号令していた徳川幕府の威光が偲ばれようというもの。
「わーい、カッコいいから、これをみんなでかぶろう!」
「賊軍(旧幕府軍)の連中め、将軍家の宝物を奪われて、さぞや悔しがることだろうぜ!」
白熊と赤熊。Wikipediaより(撮影:Uploadalt氏)。
……とか何とか、そんな経緯(ノリ?)で官軍のトレードマークとして普及したそうです。憧れの戦国武将になりきって?皆さんさぞやテンションも上がったことでしょうね。
なので、鳥羽・伏見の戦い(江戸城の占領前)など戊辰戦争の序盤から官軍がこれらの赤熊などをかぶっていたような表現をしているのは、後世の誤解ということになります。