映画・ドラマ「伝説のヤンキー女王決定戦」(3)真木よう子の才能が開花した桐谷健太への飛び蹴り (1/2ページ)

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映画・ドラマ「伝説のヤンキー女王決定戦」(3)真木よう子の才能が開花した桐谷健太への飛び蹴り

 厳密にヤンキーな役ではないが、シリーズ名に「スケバン」とついたら悪の匂いがプンプン。第1作は斉藤由貴がヒロイン・麻宮サキに扮した「スケバン刑事」(85年、フジ系)だ。

「同じ85年4月に『夕やけニャンニャン』もフジで始まりましたが、現役女子高生のセーラー服とポニーテールの衝撃。さらに『てめえら、許さねえ!』と江戸っ子の口上。シビれましたね。2代目の南野陽子になると『おまんら、許さんぜよ!』と高知弁になるのが刺激的でした。原作者はナンノを『原作に一番近い』と絶賛していましたね」(芸能評論家・織田祐二氏)

 3代目の浅香唯は、三姉妹という設定が目を引いたが、あまりに忍法帖テイストとなり、原作者が強制終了させたそうだ。

 さて、ある種のヤンキー物と呼べるのが、江角マキコの出世作となった「ショムニ」(98年、フジ系)だろうか。会社の窓際部署・庶務二課に追いやられたOLたちが、胸のすく活躍で上層部の鼻を明かしてゆく。お笑い芸人のユリオカ超特Q氏が言う。

「江角の『女の価値は男の数で決まるんだよ』の締めのセリフも、男を敬遠しないという新しい形のヤンキー像。気っ風のいい姉御肌なキャラクターは同性にも支持されやすく、これを突き詰めれば『極妻』になるんでしょうね。女優たるもの、一度は演じてみたい役柄であります」

 さて、いよいよ真打登場である。深田恭子との共演で大ヒットした「下妻物語」(04年、東宝)で、土屋アンナはレディースの一員・白百合イチゴを演じた。映画評論家の秋本鉄次氏が分析。

「ゴスロリファッションの深キョンとの対比が見事でした。土屋のように細面で鋭角的な顔立ちだと、こうも喧嘩上等のレディース役が似合うのかと感心しましたね」

 前出・織田氏も手放しでの絶賛を惜しまない。

「オーディションで部屋に入ってきた段階で、中島哲也監督がイチゴ役に即決したそうです。刺しゅう入りの特攻服にサラシの巻き具合、原チャリでの暴走ぶりなど、公開後に高く評価された。土屋は日本アカデミー賞の新人賞にも輝きましたが、最大の勝因は、ほとんど地であったこと。

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