新型コロナだけじゃない 専門家が指摘する「注意すべき感染症」とは? (2/4ページ)

新刊JP

――確かに風疹はたびたび流行がニュースになりますよね。他に、特に注意すべき感染症はありますか?

左門:性行為感染症は注意してほしいですね。

たとえば、女性の不妊症の3割から4割はクラミジア感染症が原因と考えられています。クラミジア感染症の病原体はクラミジア・トラコマチス菌とよばれる細菌で、子宮入口近くが炎症を起こす子宮頚管炎が起こります。さらにそこから奥に進行して卵管に及ぶと、下腹部痛や性交痛、出欠などが起きます。治っても卵管の癒着が残り不妊症になります。

また、女性は7~8割が無症状、男性では5割が気付かないと言われています。多くの人が感染しながら気づくことの少ない病気で、自然治癒するものの、特に女性は知らないうちに生涯不妊になる可能性があります。

――気づかない可能性があるというのは怖いですね。

左門:そうですね。あとはB型肝炎も性行為で感染する恐れがあります。日本では2016年から乳児への定期予防接種が始まっています。長い間日本では医療関係者以外は受けていなかったのですが、これからは欧米同様、小児から成人まで全員が任意の予防接種を受けるべきだと思います。

――ワクチンの予防接種というと副反応のリスクから論争になります。

左門:日本人はリスクに対してのバランス感覚がなくて、0か100かで判断してしまう傾向があるように感じますね。予防接種を受けて得られるメリットの方が大きいから受けましょう、ではなくて、副反応が起こる可能性があるからダメという発想になりやすい。

――ゼロリスクの発想ですよね。可能性がある限りは、という。今後についてお話をうかがいたいのですが、新型コロナウイルスはどのように推移していくと思いますか?

左門:ワクチン接種が広がり、集団免疫を獲得できれば、いったんは流行が収まると私は思います。

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