新型コロナだけじゃない 専門家が指摘する「注意すべき感染症」とは? (4/4ページ)
――最後に、本書をどのような人に読んでほしいとお考えですか?
左門:まずは感染症の感染者って子どもが多いんですよね。ただ子どもが自分自身で感染症を予防するのは難しいでしょうから、母親の皆さんにまず読んでほしいと考えました。また、もちろん父親にも読んでほしい。ということで一家に一冊この本を置いてもらえればと思います。感染症のメニュー本なので、何度も必要に応じて参照できるようになっています。
それと、学校や施設、会社の衛生管理担当者の皆さんに。食中毒などについても解説していますから、感染症の基本的なところを押さえてほしいです。そして最後に海外に渡航する人にも。このご時世、なかなか海外には行けませんが、外国で感染する感染症って結構あるんですよ。しかも、重篤な状態になりやすいものも多いんです。だから、海外に行く前にこの本を読んでみるといいかもしれませんね。
――この本を読んでみると「これも感染症だったんだ」と思うものもありそうですね。
左門:そうですね。意外なところでいうと、先ほど少し名前を出しましたが、子宮頸がんは性行為感染症です。でも、予防接種をすれば防ぐことができます。
子宮頸がんワクチンについては、副反応をマスコミが大々的に取り上げ、政府が予防接種の積極的な推奨をやめてしまったという経緯がありますが、その結果、数年後から子宮頸がんによる死亡者が現在の年約3000人から、年約4000~6000人も増加するという推定があります。WHOは日本政府に早く再開するよう強く勧告していますし、政府の副反応調査委員会の「予防接種によるものとは言えない」という報告もありますから、子宮頸がんは予防接種と検診の二本立てで対策していく必要があると思います。
ぜひ本書を読んで感染症を知っていただいて、予防対策をしてもらえると嬉しいですね。
(了)