新型コロナだけじゃない 専門家が指摘する「注意すべき感染症」とは? (3/4ページ)

新刊JP

ただ、まだ2つ問題がありまして、1つは世界全体で感染が収まるわけではなくて、先進国では流行が収まっているけれど、他の国では広がっているという状況が出てきます。地球上から根絶できるわけではない。そうなると、またいつ感染が広がるか分からないわけですね。今、接種が進んでいるワクチンがどのくらいの期間有効なのか、今のところは分かっていませんから、長い間、新型コロナウイルスと付き合っていく必要があります。

もう1つ、新型コロナがなくならないであろう理由として、インフルエンザの事例があげられます。インフルエンザは豚や鳥にも感染し、下手をしたら変異をして出てきて、ヒトへの感染が繰り返し起こっています。新型コロナではオランダやデンマークでミンクからヒトに感染したというケースがあると言われています。

今の種はワクチンで集団免疫を獲得して収まっても、ウイルスが他の動物の中で変異して、またヒトに感染するということも起こり得るので、完全に収束させるのは難しい気がしますね。

――今回の新型コロナウイルスはまさに専門家、医師だけでなく、たくさんの人が合わさって大きな議論が展開されています。この状況について左門さんはどう捉えていますか?

左門:実際のところ、感染が拡大し始めた当初、そこまで大した病気ではないと思っていた医師も多かったと思います。もちろん、甘く見ないほうがいいと言っている医師もいました。なぜ色々な見方が出てきたかというと、この新型コロナウイルスがどういうものなのか分からなかったからですよね。

はっきりしないものだから素人も含めていろんな人がいろんなことを言う。専門家も正体を掴み取れていない以上、推測で話すしかない。そして毎日何かしらの進展がある。だからメディアも取り上げるわけです。

新型コロナウイルスももちろん注目しないといけない感染症ですけど、これだけに目線が集中してしまうと、他の感染症の問題がおざなりになってしまう可能性があります。たとえば子宮頸がんですとか、先ほど言った風疹、B型肝炎もそうです。子宮頸がんは男性も予防接種を受ける必要があります。そういう正しい知識を広げていかないといけません。

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