犯罪者にいじめ加害者…「悪者」を生み出すシステムとは? (1/2ページ)

新刊JP

犯罪者にいじめ加害者…「悪者」を生み出すシステムとは?(*画像はイメージです)
犯罪者にいじめ加害者…「悪者」を生み出すシステムとは?(*画像はイメージです)

世の中どうもうまくいっていない。
コロナ禍への行政の対応もそうだし、私たちの社会の基盤だった民主主義や資本主義の負の側面も目立つようになってきた。ニュースを見ると、毎日のように殺人や虐待といった目をそむけたくなる事件が報道されている。

もちろん、いい方向に向かっていることもあるし、解決に近づいた問題もある。それらは悪いニュースに比べるとインパクトに欠けるため、あまり印象に残らないという側面もある。それでも、一つ問題解決したらもっと大きな問題が複数出てきて、全体として世の中はだんだん悪くなっているという認識は、現代を生きる人の中である程度共有されているのではないか。

■犯罪者やいじめ加害者を罰するだけでは社会は改善しない理由

悪いニュースを目にすると、私たちは「悪者」を探そうとする。卑近な例では、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えられないことに憤りを感じる人は、不手際や無策の主体として行政をやり玉に挙げるし、子どもを虐待する親は、やはり社会の中で悪者だ。

責任の所在を明らかにすることは大切なことだが、「悪者」を糾弾し、処罰するだけでは、世の中は良くならない。「悪者」その人だけを見るのではなく、「悪者」が生み出されてしまう背景に思いをはせることが必要だ。

彼ら悪者が生み出されるのは、あなたのせいなのです。

『悪者図鑑──なぜ、「悪者」はいなくならないのか』(トキワエイスケ著、自由国民社刊)の冒頭にこんなことが書かれている。犯罪者、サイコパス、パワハラ上司、毒親。世の中で「悪者」とされる人本人に問題があるのは否定できないが、その背景には例外なく社会システムがある。そのシステムに目を向けない限りは、どんなに悪者を罰したところで、世の中はいい方向に向かわない。悪者は社会システムや世の中の仕組みによって生み出されるものだからだ。

そして、システムには私たち一人ひとりが加担している。

「犯罪者にいじめ加害者…「悪者」を生み出すシステムとは?」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る