令和の家づくりのキーワードは「住むだけでお金が貯まる」 (1/3ページ)
一生に一度の買い物といわれる「家」。
建てるなら長く住み続けられる良い家にしたいと思うのは当然。生活面もお金の面も含めて、自分の人生に最も寄り添う場所になるのだから、しっかり考えたいところだ。
その家の建築の最前線を教えてくれる一冊が『お金が貯まる家3.0』(平松明展著、カナリアコミュニケーションズ刊)である。
タイトルにある「3.0」という数字。これは、家づくりの進化の度合いを表す数字として使われている。
では、「1.0」「2.0」はどんな家を指すのだろう。
「家づくり1.0」は昭和の大量生産、大量消費の時代につくられた家のこと。省エネの意識もなく、家の断熱性能も低い。高金利時代だったため、住宅ローンを払うことでお金がどんどん減っていく家だった。
「家づくり2.0」は平成時代に登場した家づくりで、エコや省エネの意識の高まりを受けた「オール電化」や「スマートハウス」「パッシブデザイン」などが特徴的。「1.0」よりは質が高いものの、長期的な耐久性までは考えられてなく、震度7クラスの大地震で倒壊するケースもあると著者の平松氏は指摘する。現在の家づくりの主流はこの「2.0」だ。
■「家づくり3.0」は住んで良し、さらにお得になる家のことでは、「2.0」からさらに進化し、令和の家づくりともいえる「3.0」はどんな家のことを指すのか。それは、住みながら「資産形成ができる」「健康になれる」「孫の代まで長く住める」ということが特徴だという。さっそく一つ一つのぞいていこう。
●「資産形成ができる」
平松氏が考えているのは本書のタイトルにもなっている「お金の貯まる家」である。それを実現させるのが太陽光発電システムの導入だ。
お金を貯めるには、収入を増やすか、支出を減らすかという2つの方法があるが、太陽光発電システムはそのどちらにも寄与する。発電による売電収入と、光熱費の節約でそれが可能なのだ。設置費用はそれなりにかかるが、平松氏の地元・静岡であれば「8年ほどで投資回収」できると述べる。