忖度!?「イギリス株」「インド株」と言うのに「中国株」と言わないのはなぜ? (3/3ページ)
で、苦肉の策として生まれたのが『従来株』という表記だったわけです。ただ、台湾をはじめ多くの国では堂々と『武漢肺炎』『武漢ウィルス』と表記していますからね。日本がなぜ中国にそこまで忖度しなければならないのかは、疑問としか言いようがありません」
加えて、中国が「武漢ウィルス」という表現を使わせたくない理由のひとつには「乱発されている訴訟や損害賠償請求をこれ以上エスカレートさせたくない、という狙いがある」というのが、前出の記者だ。
「新型コロナウイルスの感染拡大で甚大な損害を受けたとして、昨年から中国に損害賠償を求める動きが世界各地で広がっています。米中西部ミズーリ州は昨年4月下旬、中国政府や共産党などを相手に損害賠償を求める訴訟を米国で起こしていますし、インドでも弁護士団体などが20兆ドルの賠償を求める請願書を国連人権理事会に提出。ナイジェリアでは弁護士らが、中国政府に対し2千億ドルの賠償を求める考えを表明しています。むろん中国は『自国の対策の不十分さを責任転嫁している』と強く反発していますが、さすがにこの状況を放置しておくわけにはいかない。で、反発ムードを沈静化させるためにも、『武漢ウィルス』という表記を使わせたくない。それが、中国の本音だと考えられますね」
ただ、今回のコロナウィルス騒動で、中国の一地方都市が全世界にその名を轟かせことは事実。いかに、表記を制限したところで、その事実は消しようがないことだけは間違いない。
(灯倫太郎)
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