禁断!〈歌番組の放送事故〉一挙公開!<インタビュー 布川敏和(シブがき隊)>「紅白2回転倒事件」は吉川晃司と示し合わせ (1/2ページ)
80年代に一時代を築いた男性アイドルグループ・シブがき隊。全局の音楽番組に出たと話すメンバーのフックンこと布川敏和(55)が「あの事件」を振り返る。
──当時は全局に音楽番組があり、それもほとんどが生放送。事件が起こりやすい土壌がありましたね。
布川 生放送の緊張感がいちばん強烈だったのが「夜のヒットスタジオ」(フジテレビ系)でしたね。だってさ、2日前に初めて聞いたばかりの新曲を、リハもなしに歌わされるんですよ。
──「歌わされる」って(笑)。
布川 いや、本当にそう。ビビりまくりで、俺はヤックン(薬丸裕英)やモックン(本木雅弘)と違ってけっこうミスをしていましたからね。
──数年前、男性アイドル歌手の口パクが取り沙汰されたこともありますが、シブがき隊は口パクせず?
布川 俺らは生バンドがバックだから、口パクでごまかせないんですよ。だから「シブがき隊は歌が下手」と言われてたんですけどね。ほかにも生放送の事故といえば、みんな知っていると思うけど、紅白かな。
──85年放送の紅白歌合戦での一幕でしょうか。
布川 あの頃、吉川晃司と仲が良くて、よく六本木で遊んでいたんですよ。で、晃司と2人で「今度の紅白、誰もやらないことをやっちまおうぜ」と作戦を立てたんです。「俺はステージから落ちるから、晃司も何かやれよ」と言ったら‥‥。
──炎上した、と。
布川 まず登場時に口に含んだシャンパンをぶちまけて。歌が終わり、次の河合奈保子さんのイントロが始まっているのにギターを鳴らして、あげくジッポのオイルでギターを燃やしたんです。俺たちは河合さんの次で、オイルのせいで転びそうになるのを踏ん張って踊りましたが、俺は「これは使えるぞ」と、わざと2回、大げさに転びました。
──作戦は大成功だったようですが、吉川さんはその後、大変だったのでは。
布川 もちろん怒られて、しばらくNHKを出禁になりました。