コロナ禍で美女も急増!一生に一度は入ってみたい「混浴できる温泉」

日刊大衆

写真はイメージです
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 男女がつきあいを楽しむ貴重な場所に、美女たちが急増中。たまった疲れを癒やしに行こう!

 さまざまな男女が集い、湯を楽しむ混浴温泉。そんな癒やしの空間に異変が起きている。

「コロナ禍で、これまで海外に出かけていた若い女の子たちの旅行先が国内に集中。特に温泉地の人気は高く、結果、混浴温泉を訪れる女性が急増しているんです」(旅行代理店社員)

 混浴は日本ならではの文化と語るのは、『温泉ソムリエ協会』師範の金井茂幸氏だ。

「日本の温泉が男女別になったのは、幕末にペリーがやって来てから。それまでは、温泉イコール混浴だったんです。江戸時代には“湯女”といって、男性の背中を流す女性も存在しました」

 温泉はそもそも、男女が交流する場だったのだ。

 ところが令和に入り、温泉の“原点”である混浴の数は、減少の一途という。

「残念ながら、今後、混浴は増えません。水着着用の温泉プールはOKですが、新規の混浴に保健所の許可が下りないからです。既存の混浴施設は営業を続けられますが、一度、男女で分けたら、戻すことはできないでしょう」(前同)

 現存する混浴温泉は貴重な文化遺産でもあるのだ。

 では、編集部が厳選した「一生に一度は入ってみたい」混浴温泉を、北から順に紹介しよう。

■インスタ映えする野湯も人気

 筆頭に挙げたいのは乳頭温泉郷・鶴の湯温泉(秋田県仙北市)。四つの泉質が異なる源泉があり、その一つ「白湯」が混浴露天だ。本誌連載『しずかな贅沢湯の宿』でもおなじみ、混浴温泉取材の第一人者・大黒敬太氏は、こう言う。

「秋田藩の殿様の湯治場だった、由緒ある温泉です。お供が泊まるための長屋“本陣”が、そのまま残っているなど、昔ながらの風情がウケています。お湯は女性に人気の高い乳白色。8000円台から宿泊できるのも魅力でしょう」

 そのため、テレビで取り上げられる機会も多い。

「また、乳頭温泉郷の8割が混浴なので、鶴の湯を拠点にして混浴だけの湯巡りを楽しめます」(前同)

 せっかくなので、のんびり連泊するのがいいだろう。

「山菜や名物の“山の芋鍋”、イワナの塩焼きなど郷土料理も豊富。地酒も美味です」(旅行ライター)

 東北には秘湯感あふれる混浴が多いが、藤七温泉・彩雲荘(岩手県八幡平市)は、その代表格だ。

「八幡平の大自然に囲まれた海抜1400メートルの高所にあり、併設された宿には電線や電話線も通っていないほど。6つの湯のうち5つが混浴で、朝焼けや雲海を望むチャンスもあります」(前出の旅行ライター)

 さらに“秘湯度”が高いのが、日本屈指の自然湧出量を誇る沼尻温泉・沼尻元湯(福島県猪苗代町)である。

「よく、テレビで芸人が山道を歩いて“こんな所に温泉が!”と、やっているのが沼尻元湯です。山間の荒れ果てた岩場の中に、源泉が湧き出すさまは、日本じゃないよう。野湯なので、脱衣所も男女のへだてはありません」(前出の大黒氏)

 ワイルドな沼尻元湯にわざわざ入りに行く、温泉ファンの若い女性も少なくないという。

「インスタ映えするのも、人気の理由でしょう」(旅行ライター)

■平家の子孫が営む加仁湯

 北関東の双璧と言えるのが、加仁湯温泉・加仁湯(栃木県日光市)と、法師温泉・長寿館(群馬県みなかみ町)だろう。

 加仁湯は泉質が異なる5つの源泉が自慢で、そのうち「第二・第三露天風呂」が混浴になっている。

「一般車で入れない奥鬼怒の秘境にあります。宿のバスで送迎してもらうか、ハイキングコースを歩いて訪れてください」(大黒氏)

 また、全国には源平の争いなどで敗れた平家落人が逃げのびたとされる場所が点在するが、加仁湯は、平家の子孫が営んでいる。

「平家の中でも本家筋です。お湯につかりながら、歴史に思いをはせるのもいいでしょう」(前同)

 さらに、美人が集う温泉でもあるという。

「炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉という3泉質や、水素イオン濃度7.5以上の弱アルカリ性の温泉を“美肌の湯”と言います。美容効果が見込めるので、美意識の高い女性が集まりやすい」(旅行ライター)

 一方、群馬の雄である長寿館は、明治時代の面影を残している。

「弘法大師が発見したといわれる源泉の上に、鹿鳴館様式の建物が被さっていて、レトロな雰囲気を味わえます」(前同)

 前出の金井氏は、長寿館は“本物の混浴”だという。

「バスタオルを巻くのもNG。そのため、女性には抵抗感もあるようですが、それでも入りに来る女性は堂々としたものです」

■山ガールが集まる温泉

 これからの季節、中房温泉旅館(長野県安曇野市)には“。

「14の湯のうち“大浴場”が混浴です。燕岳登山の拠点で、夏山シーズンには女性の登山グループが下山後に、ゾロゾロと入ってきます」(大黒氏)

 また、その抜群の開放感は、人を大胆にするようだ。

「中房温泉にある25メートルの温泉プールは、水着着用可ですが、ときどき、一糸まとわぬ姿で泳いでいる女性も……」(前同)

 トレッキング人気が高い上高地に近い白骨温泉・泡の湯(長野県松本市)は、大きな混浴露天が圧巻だ。

「宿も女性客を意識して、脱衣所からバスタオルを巻いた状態で直接、露天風呂に入れる。そのうえ美しい乳白色の湯が満ちて、女性に大人気です」(前同)

 世界遺産の熊野古道と熊野本宮大社の近くにある川湯温泉・源泉(和歌山県田辺市)は、関西では珍しい混浴の温泉だ。

「川湯温泉は、大塔川の河原を掘ると源泉が湧き出すことで有名。冬限定の混浴大露天“仙人風呂”が人気ですが、夏も源泉の近くを掘った、風情のある露天風呂が作られています。カップルが一緒に楽しむ姿も、よく見られますね」(大黒氏)

 温泉評論家の野口冬人氏が選出した「全国露天風呂番付」で、「西の横綱」に選ばれたのが、湯原温泉・砂湯(岡山県真庭市)だ。

「川底から湧き出る天然の露天風呂で、目の前にダムのある眺めも珍しい。24時間営業で、しかも無料です」(前出の旅行代理店社員)

■坂本龍馬ファンの聖地

 硫黄谷温泉・霧島ホテル(鹿児島県霧島市)には、「硫黄谷庭園大浴場」という巨大なスパリゾート施設があり、一部が混浴になっている。ここには、全国から“歴レ キ女ジ ョ”が集まるという。

坂本龍馬と妻のおりょうが、日本初の新婚旅行に訪れました。だから、霧島ホテルは龍馬ファンの聖地なんです」(前出のライター)

 また、鹿児島ならではの楽しみも。

「オリジナル焼酎“硫黄谷”をはじめ、黒豚、黒毛和牛など薩摩料理に合う焼酎がそろっています」(前同)

 このように、魅力的な混浴は全国にあるが、そこで問われるのがマナーだろう。

「女性の登場を待って、いざ入って来たら接近する輩は“ワニ”と呼ばれます。獲物が来ると群がるからです。その存在が、結果的に女性が混浴を避ける原因になる」(前出のライター)

 金井氏は、他にも悪質な例を聞いたという。

「女性が壁に向かって頭を流したり、洗ったりするときに、一瞬、腰を浮かせる。それを、浴槽に体を沈めて低い位置から見ていると、その瞬間だけ、すべてが丸見えになるんだそうです。昔は、それを狙っている人がいたといいます」

 大黒氏は、作法を守ることが、混浴を守ることにつながるという。

「これ見よがしに行為に及ぶカップルもいる。それに対する苦情が寄せられて、混浴をやめてしまった温泉も多くあるんです」

 一方で「バスタオルや湯浴み着をつけていても、女性と温泉につかれて、いいお湯で体を休められる。たまに“幸運”に巡り合えるのが混浴のよさです」(60代男性)という声も。

 コロナ禍がもう少し落ち着いたら、日本ならではの混浴温泉へ出かけよう!

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