税金泥棒は許さない!名将・山本五十六のブレない信念がカッコいい (2/4ページ)

Japaaan

海軍省にて。

「航空部隊(※)の予算が足りません。もっと上げて下さい」
(※)当時の軍隊は、現代の自衛隊と異なり陸上・海上・航空に分かれておらず、陸軍と海軍がそれぞれ航空部隊を管理していました。

すると、他部門の者が「これだけ確保できれば充分に航空部隊を運用できるだろう」と口を挟むものの、稲垣少将は続けます。

「お言葉ですが、大蔵省に出した予算案がそのまま通過することはまずありえません」

今も昔も予算の獲得はお役所仕事の正念場であり、大蔵省は各省庁の要求金額から一円一銭(銭は1/10円)でも多く削ろうと必死なのです。

「それこそ血を吐く思いでギリギリまでムダを削り込んだ最低限の予算案であろうと、どんぶり勘定テキトーに水増しした予算案であろうと、大蔵省の連中は一切お構いなし。それこそ『どうせ水増ししているんだろう』とばかり一律に天引きしてしまいます」

「まぁ、そうですな」

「陸軍の連中なんかは要領がいいので、どうせ天引きされてしまうのだから……と百も承知で予算を水増し要求しているのです。ところが我らが海軍では、大事な航空予算を最初からギリギリまで削って要求しています。これ以上削られてしまったら、私は海軍の航空隊運用に責任が持てません」

積もりに積もった不満をぶちまけるように稲垣少将が訴えたところ、それまでずっと黙って話を聞いていた山本五十六が言いました。

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