『オードリーのオールナイトニッポン』だから見せる「ふつう」の2人 (1/3ページ)
若林「こんばんは、オードリーの若林です」 春日「土曜の夜、カスミン」 若林「よろしくお願いいたします」 春日「ひとつよしなに」
番組名のタイトルコールとともに、オールナイトニッポンのテーマ曲「ビター・スウィート・サンバ」に乗せて、冷静な挨拶をする若林と、春日の決まり文句が聴こえてくる。土曜の深夜、AM1:00。彼らの時間がやって来た。
私がオードリーを知ったのは、2008年の正月に放送された『ぐるナイ』の「おもしろ荘」。ピンクベストに七三分けという、独特な格好の春日が意味不明なツッコミをしたところに、若林が的確なツッコミを入れて笑いにする「ズレ漫才」。
彼らにとってもテレビで初めて漫才を披露したこの瞬間。当時高校生の私は、春日の出で立ちに多少の狂気を感じつつも、新たな漫才のスタイルに一気に引き込まれたのを、今でも覚えている。
その出会いから程なくして、オードリーはM-1準優勝。『オードリーのオールナイトニッポン』が2009年10月に放送を開始した。私は、その当時からラジオを聴き続けている「リトルトゥース(=『オードリーのオールナイトニッポン』のリスナーのこと)」である。
■ただただ聴いていれば良い、究極のラジオ番組
12年も続いている『オードリーのオールナイトニッポン』は、一般のリスナーはもちろん、芸能界にも数多くのファンがいる。放送開始10周年の2019年には全国4都市でイベントを開催するなど、たくさんのリスナーに愛された番組だ。
ラジオというと、コーナー宛にリスナーが送ってきたメールを読んだり、話題の曲を紹介したりといった番組をイメージする人が多いと思う。
しかし、『オードリーのオールナイトニッポン』はちょっと違う。開始当初こそ複数のコーナーや曲紹介があったものの、段々とフリートークの比率が大きくなり、今では2時間の放送時間のうち、大部分をトークが占める。
その要因として、まずオープニングトークが長いのだ。