今年になって真相解明へ新たな動き? オーストラリアの未解決事件「タマム・シュッド事件」 (1/3ページ)
オーストラリアで、数十年にわたって未解決のままの「タマム・シュッド事件」に大きな動きがあり話題になっている。
1948年12月1日の朝6時、アデレード市のソマートン公園で男性の遺体が発見された。男性は45歳前後、死亡時刻は同日の深夜2時頃で就寝中に殺害された可能性が高いとみられた。
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男性はスーツにネクタイときちんとした身なりをしていたが、身分証明書を持っておらずスーツケースにはラベルがはがされた衣類が詰め込まれていた。また、ポケットには「Tamám Shud」というペルシャ語が印刷された紙が入っていた。この紙は11世紀のペルシャの学者、詩人のウマル・ハイヤームの「ルバイヤート」という本の一節を切り取ったものであることが判明した。だが、なぜこの部分だけ切り取られ、隠されていたのかは分からなかった。
この男性は発見場所から「ソマートン・マン」と呼ばれるようになったが、身元はいっこうに判明しなかった。そこで警察は男性の情報を公開し、気になったことがあれば情報を提供してほしい、と募った。
するとある男性が事件と同じ日に、自分の車の中に最終ページが切り取られた「ルバイヤート」が投げ込まれていた、と届け出た。たまたま車のドアの鍵を閉め忘れたところ、何者かによって車内に入れられていたそうで、受け取った警察が調べてみるとソマートン・マンのポケットから出てきた切れ端が、この本から切り取られたものだと判明。さらに裏表紙には、大文字のアルファベットで構成された暗号らしき文章が書かれていたのである。
また、暗号の下には電話番号も記載されていた。番号の主はソマートン公園の近くに住んでいた看護師の女性。彼女はかつて「ルバイヤート」を持っていたが、第二次世界大戦中にオーストラリア陸軍のボクソール中尉に署名を入れて貸し出したと証言した。
警察がボクソール中尉に確認をとってみたところ、中尉は確かに「ルバイヤート」を借り受けたことを覚えていた。しかし彼の手元には女性の署名入りの「ルバイヤート」が存在していた。