驚愕大予測!もしも「東京五輪」が中止になったら…(1)日本の五輪は未来永劫ない (2/3ページ)
「経済波及効果に詳しい関西大学・宮本勝浩名誉教授の試算では、東京五輪の中止による経済的損失は約4兆5151億円。トヨタ自動車の21年3月期決算の純利益が約2兆2000億円ですから、これがいかに大きな数字かわかるでしょう。無観客開催を想定したケースよりも2兆円以上のマイナスです」
株式市場へのダメージも計り知れない。
「五輪中止の発表直後、日本のマーケットは10年前の東日本大震災発生時と同レベルの株価下落が予想できます。下げきった後に外国の投機筋の買いが入ると見られてはいるものの、株価が回復するまでには年単位の時間を要するかもしれません」(シンクタンク関係者)
中でも大きな痛手を被るのが「五輪銘柄」だ。
「『五輪銘柄』と呼ばれる観光、交通、警備、イベント関連の業種は壊滅的な打撃を避けられない。こうした大企業の業績悪化により、業務を受注している中小企業の連鎖倒産も相次ぐでしょう。また、五輪に向けて人材を確保している企業としては、決定が遅れれば遅れるほどダメージが大きくなる。