意外と文武両道だった?軟弱なイメージの今川氏真、実は剣術の心得もあった (2/3ページ)
剣豪・塚原卜伝に鹿島新当流剣術を学ぶ
今川氏真が和歌や蹴鞠など、主として文化方面に通じていたことは有名で、そのことも父同様の「公家かぶれ」イメージに一役買っているのでしょう。
ただし、それは武芸に疎いことと必ずしもイコールではなく、氏真は剣豪・塚原卜伝(つかはら ぼくでん)から鹿島新当流(かしましんとうりゅう)剣術の手ほどきを受けていたそうです。
もちろん、学んだことがあるからと言って奥義を究めたとは限らず、単なる旦那芸(※)や、あるいはただ卜伝の演武を観覧しただけ……という可能性も否定はできません。
(※)スポンサーに取り入るため、指導や採点を甘くして与えられた免許・技能など。
また一説には、剣術を極めて今川越前守義真(えちぜんのかみ よしざね)と名前を変え、新たな流派「今川流」剣術を興したとも言われますが、この人物は今川氏の庶流(分家)ですから、嫡流(本家)の氏真とは別人物のようです。
「ぜぇ、はぁ……なんでワシまで剣術など……」
「いけませんぞ、若。高貴なご身分なればこそ、ご自身を守るすべも学ばれませぬと……」
「そうは言うても越前よ、ワシは、ワシはもうダメじゃ……」
「……仕方ありませんな。