自信がなくても、やる。有村架純が「女優」を名乗らない理由 (2/4ページ)
「セリフも少ない役でしたし、自分の中の思いをとにかく毎日ふくらませる。それを積み重ねていくことしかやり方が分からなくて。
巴を演じるにはどれだけ剣心のことを想えるかが重要だったのですが、そこは健さんにたくさん助けてもらいました。現場での健さんは、寂しい背中や孤独感漂う佇まいが剣心そのもので、私はもうそこに引っ張られるだけだったから」
■自信がなくても、できなくても「やる」。
彼女の言葉は、あまりにも等身大だった。相手が有村架純だということを忘れて、友達みたいに「いやいや、もっと自信持ちなって!」と、肩を揺さぶりたくなってしまうくらい。
それでも彼女は、自信がないながらも女優としてここまでの成功を収めてきた。何かと成功するためには「自信」が必要って言い聞かされてきたけれど、彼女はどうしてここまで来られたんだろう。
「自信がなくても、自分が作品や役に対して一生懸命取り組むことがやっぱり一番大事だなと思っていて。いつも不安なんだけど、できなくても『やる』。それが自分にできる精一杯のことだから。
とにかく現場で100%、120%。芝居が下手でも一生懸命走って、体を使って、伝えるんだって。そうすれば伝わるかもしれないっていうかすかな希望を持って、ずっとやってきました」
「自信」を上回った彼女の武器は、できなくても「やる」という気持ち。言葉にするのは簡単だけれど、ピンと伸びた背筋、まっすぐな視線からは、「自信がない自分には負けない」という強い決意が感じられた。
それでも、誰かと比べて自分のふがいなさを感じる瞬間が、彼女にもあると言う。
「何かふとした時に自分の小ささとか、技量の足りなさとかに日々直面するんです。その度に一回一回、うわって攻撃されるような。(胸を)パンチされるような感じで。
自信があれば『やろうよ! いけるいける!』って思えるけど、私は『ちょっと待って、いったん考えよ』って立ち止まることの方が多いです」
「ずっと不安で、マネージャーさんに『大丈夫かなあ?』とか、そういう心配事ばっかり言って。いっつもそういうやり取りが(笑)。