健康な娘を「病気」と偽った母親、娘に不要な手術をいくつも受けさせた疑いで起訴 その目的は (1/3ページ)

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 親であれば、子どもにつらい思いをさせたくないと思うものだが、海外には、健康な子どもを病院へ連れていき、必要のない手術を受けさせる親がいるようだ。

 米ワシントン州キング・カウンティ検事局は、必要のない治療を子どもに受けさせた母親を、児童虐待などの疑いで起訴したと、海外ニュースサイト『Q13 Fox』『Daily Mail』などが5月30日までに報じた。

 記事によると5月24日、同州警察は、健康な6歳の娘を「病気」と偽り、不要な治療を受けさせた疑いで、31歳母親を起訴したという。娘は、ザンビアから迎えた養子だ。母親が娘を養子にした時期は不明だが、娘が2歳の頃から頻繁に通院させていた。娘は神経の難病、小児交互性片麻痺を患っているとされ、様々な治療を受けていた。娘には四肢の麻痺、けいれん発作などがあったそうだが、すべては母親の主張のみ。誰も娘の発作を見た者はいなかったが、医師は母親の訴えをもとに治療を施したという。

 起訴状によると、娘の受けた治療は多岐にわたる。大きいものでは、2017年7月に受けた胃ろうの手術だ。胃ろうの手術とは、飲み込む力が弱く、口から食事をとるのが難しい人が受ける手術だ。腹部に小さな穴をあけて、胃に直接栄養を注入するためのポートを埋め込む。さらに、2018年12月には、排便をスムーズに行うために、腸にもポートを埋め込む手術を受けている。

 母親の治療に対する要求は次第にエスカレート。母親は、娘の第二次性徴を抑えるために、体内に小型のホルモン剤を埋め込む手術も要求したという。

 母親の言動に疑問を感じたのは、子ども病院の医師Aだ。娘は歩行困難とされ、足には補助具を装着し、車いすで生活をしていた。しかし、2019年6月に娘を診察した医師Aは、娘の足に異常は見当たらず、普通に歩行可能と母親に告げたが、母親は受け入れなかった。母親は別の医師の元を訪れ、車いすを新調したそうだ。医師Aは、母親が必要のない治療を娘に受けさせていると感じ、同州の保健福祉局に通報。母親に対する捜査が開始されたという。

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