不死を望むアメリカ人は意外と少ない。一方で、カナダ人の半数は幽霊を信じている
あらゆる生物にとって死は避けられない宿命である。だが、科学技術の力でそれを回避する方法をか我々人類は常に模索し続けている。
しかし本当に不死を望んでいる人はどれくらいいるのか?最近、アメリカで実施された調査によると、33%の人が不死を望んでいることが明らかになった。アメリカ人は永遠に生きたいと願っている人は、意外にも少ないようだ。
一方別の調査がカナダで行われた。カナダの人は半数近くが幽霊やその超常現象を信じているという結果が報告されたという。
・不死を望むアメリカ人の割合は33%
アメリカ・テキサス大学の科学者によって実施された調査では、911人のアメリカ人に「もし不死の薬が手元にあるなら、それを服用するか?」と尋ねたところ、33%が「はい」、42%が「いいえ」、25%が「わからない」という結果となった。
興味深いことに、女性よりも男性の方が、不死の薬を服用することを望んだそうだ。
また、人体冷凍保存が可能なら何歳が希望か?という別の質問では、最年少のグループは平均23歳で、最年長のグループの人々は平均42歳を選んだという。
『Journal of Aging Studies』で発表されたこれらの研究著者は、次のように述べている。
老化を効果的に止める寿命延長治療が利用可能になった場合、若年層の成人たちは、年老いる前の早い段階でそのような治療を使用する可能性があります。
pixabay
・カナダ人のほぼ半数は幽霊を信じている
また、別の調査では、カナダ人の超常現象に関する興味深い回答が明らかとなった。そのほぼ半数が幽霊を信じているという。
これは、今年の5月18日~20日の間に、18歳以上のカナダ人1,001人を対象に実施された『Ipsos』の世論調査の結果だ。
その調査では、カナダに住む人の46%が幽霊やその他の超常現象を信じてると回答、34%は懐疑的で、20%は「どちらでもない」だった。
また、世代に分けると、超常現象を信じる人々のうちの55%はジェネレーションX(1960年代中盤から1970年代終盤に生まれた世代)、52%がミレニアル世代(1981年~2000年以降に成人を迎えた世代)、49%がジェネレーションZ(1990年代中盤から2000年代終盤に生まれた世代)、33%がベビーブーム世代(1947年~1949年生まれ)という結果だった。
地域別では、アルバータ州に住む人々の57%が幽霊の存在を信じ、ブリティッシュコロンビア州では39%、オンタリオ州では42%、プレーリーでは49%、ケベック州では48%、カナダ大西洋岸では50%という比率だった。
更に、調査対象者の45%の人が、ウィジャボードで幽霊との交流を図ろうとしたことがあり、彼らは超能力者または媒体を訪れた人もいれば、交霊会を行った人もいたと答えた。
pixabay
幽霊を信じている6割の人が、少なくともこうした方法の1つを試したことがあるという。
どうやら、調査ではカナダ人は幽霊を信じ、なかなかの興味を持っている人も少なくないようだ。
調査では、過去に幽霊の出るホテルやモーテル、賃貸物件、または旅館に滞在したことがあると答えたカナダ人はたったの13%だったが、その21%は機会があれば幽霊が出るような場所で夜を過ごしたいと思っていると答えている。
では、どんな有名人の幽霊に会いたいか。その質問では、カナダの俳優兼コメディアンだったジョン・キャンディが、27%の票を獲得。
ミュージシャンのジミ・ヘンドリックスとジャニス・ジョプリンの幽霊に会いたいと思っている人はそれぞれ12%と10%。ファッションデザイナーのココ・シャネルの幽霊に会いたい人は7%。また、6%の人がイギリスのマーガレット・サッチャー首相に会いたいと回答した。
いずれにしても、近隣諸国で実施されたこれらの2つの異なる調査は、なかなか興味深いものといえるだろう。
ではここで、カラパイアのみんなにもアンケートだ。References:Top image:photo by Pixabay /Mysterious Universe / written by Scarlet / edited by parumo