しゃっくりの救世主なるか?これで水を飲むだけで止まる、L字型のストローが登場
肝心な時に出て、なかなかとまらないのがしゃっくりだ。息を止めるとか、びっくりさせてもらうとか、様々な民間療法が伝えられているが、決め手に欠けると感じている人も多いだろう。そこで登場したのがこのL字型のストロー「HiccAway(ヒックアウェイ)」だ。
特許を取得したというこのストローを使い、コップの水をキュッと飲んでやれば、なかなか止まらなかったしゃっくりが嘘のように止まってしまうという。
なぜストローを水で飲むだけでしゃっくりが止まるのか?それには科学的根拠があり、効果が実証されているそうだ。
・横隔膜の神経や迷走神経に作用
HiccAwayは、口をつける側の先端にマウスピースが、根本には圧力調整バルブとして機能するキャップがついている。L字型のストローで水を飲んだだけでしゃっくりが治るのは、横隔膜神経と迷走神経を活発にさせるからだ。
しゃっくりが出る原因は横隔膜のけいれんだ。横隔膜は呼吸に関係する筋肉で、普段は伸縮して私たちが息をするのを助けている。
ところが、これがけいれんを起こすと、声帯を閉ざしながら勢いよく空気を吸い込もうとする。そのせいでヒック! という音が出る。
吸引力が調整されたHiccAwayで水を吸い込むには、横隔膜神経に横隔膜を収縮させ、さらに飲み込むために迷走神経まで働かせる必要がある。
jamanetwork
こうして、しゃっくりを引き起こしている神経を活発にさせることで、しゃっくりが止まるという仕組みだ。
・90%以上の人に効果があることが実証されている
その効果はきちんと科学的に実証されている。『JAMA Network Open』(6月18日)に掲載された研究では、被験者249名にHiccAwayを使ってもらい、そのしゃっくり抑止力が確認されている。
その結果、ほぼ92%の事例で実際にしゃっくりが止まったとのことで、被験者の90%以上がその他の民間療法よりも手軽で、効果も高いと回答していたそうだ(ただし自己申告によるもので、対照群は含まれていない)。
自分も試してみたいという人は、公式サイトで1本14ドル(約1500円)で購入できる。ざっと調べたところ日本への国際発送にも対応しているっぽい。
100%ではないから全員に必ず効果があるわけではないが、しゃっくりで困っているというのならば、試すことが可能な価格帯である。
One HiccAway Device — Hiccaway
しゃっくりを止める方法は様々あるが、誰にでも効果があるわけじゃないので、いろいろ試してみるのもいいだろう。
だが基本的には胸を膨らませて(息を大きく吸って)何かを飲み込むと効果があると言われているようだ。
安生厚生病院のホームページによると、以下の方法が効果的だという。
1.左右の人差し指をやや強めに両耳に突っ込み、1分ほどそのまま待つ。ただし、しゃっくりが2日以上続く場合や、他の症状が加わったりした場合は、別の病気が原因の場合もあるので病院に行こう。
2.最大限まで息を吸ったら10秒間息を止め、再びゆっくりと限界まで息を吐くことを繰り返します。
3.舌を少し痛いかな?と感じるくらいの力で30秒~1分ほど引っ張る