鈴木あきひろが訊く『こども六法』が目指した法教育の未来 (2/5ページ)

バリュープレス


鈴木: 「いじめは犯罪で、こうした罪に問われる可能性がある」ということを加害者へ伝える意味もあると感じました。ただ、きちんと最後のほうには日本憲法にも触れられています。
山崎: 日本国憲法のメッセージを正しく伝えるには、人権を守るための具体的な仕組みが法律で決められていることを、はじめに伝える必要があります。ただ、刑法はある意味その人権を守るために人権侵害をするという矛盾を抱えた制度で、慎重に扱わなくてはならない。そこで、刑事訴訟法などがどのような仕組みなのか具体的に伝えていき、その法律のボスとして日本国憲法がある、という見せ方にしたかったんです。
法や政治へ興味を持つきっかけづくりとして
鈴木: 法律は難しい内容も多いですが、『こども六法』では「皆さんの行為を法に照らすとこうなります」というシンプルさが、今までにないと感じています。
山崎:それでいて、法学部の授業でも一応は使えるように作られているのが『こども六法』の特徴です。こうした懐の深さは、法律に立脚していないとできませんでした。それは、オリジナルな立場だなと思います。
鈴木: 「問題解決のために法律を使う」という山崎さんの視点は、とても政治的であるとも感じます。たとえば、私たち地方議員の使命は「住民サービスを向上し、より良い社会を築くこと」だと思っています。だからこそ、法律や条令を盾にとって「できません」と言うのではなく、「できるよう改善してほしい」と提案するのが、私たちの立場なんですね。
山崎: おっしゃる通りです。ただ、そうした政治家の先生方の活動を後押しするのは、国民の興味関心。具体的な行動で言えば、投票はそのひとつです。『こども六法』が、政治への興味を喚起するきっかけになればいいなと思っています。
鈴木:政治へ興味関心が向かない——つまりは国民の無関心というのは、ある意味大きな社会問題だと思いますね。私はかつて、アフリカのスーダンへ国連のボランティアとして派遣された経験があります。何か社会の役に立ちたいという想いのもと、志願をしました。一方、当時のスーダンのことを知る日本人というのは本当に少なく、なぜここまで無関心でいられるのかとも感じてしまいました。そうした想いが、議員になる原点であったように思っています。
「鈴木あきひろが訊く『こども六法』が目指した法教育の未来」のページです。デイリーニュースオンラインは、都議選都議会議員政治ネットなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る