鈴木あきひろが訊く『こども六法』が目指した法教育の未来 (4/5ページ)
しかし、今の先生にはこうした異なる専門性も求められてしまう。「自分の専門外のところは、別の専門家に頼る」という感覚が普通となる社会を成立させることが大切ですよね。
他者への関心が、社会の多様性を育む
鈴木: 家庭教育も、実は同じような問題を孕んでいます。未だに「子どもは家族だけで育てるもの」というような認識が消えません。もちろん、家庭教育は大事ですし、尊重することは前提。一方で、地域社会で子どもを「宝」のように考え、支え合いながら育てていく社会が必要だと私は考えています。
山崎: 他人の子どもというのは、基本的に「もっとも関係のない他人」ですからね。そもそも、今の大人は自分のことでいっぱいいっぱい。自分ファーストな状態です。これを変えるには、他者への支援や投資というのが、巡り巡って自分に還ってくるという意識を社会全体で高めることが大切です。
鈴木: 今後、多様性を尊重する社会を作るには、寛容な社会が必要です。これは、世界的に取り組みが加速しているSDGsにもつながる考え方ですよね。そのなかにある「誰一人取り残さない」という内容の原点は、感心を持つことだと私は思います。その意識をベースにしながら、これからの地方行政を変えていきたいです。