天才は「スキル」で超えられる 元BCGマネジャーが明かす仕事の極意 (3/4ページ)
――「打ち手バカ(課題を深掘りせずに施策から考えてしまう人)」「Taskバカ(同様にタスクから考えてしまう人)」の話は思い当たることが多かったです。こうした人たちはなぜ生まれてしまうのでしょうか?
高松:それはバカだから、というのは冗談で、やはり先ほどのお話にあったように「答え」が好きなんでしょうね。
あるモテないAさんにどうやったら恋人ができるのか、というときの「打ち手バカ」の思考は「マッチングアプリやろうぜ」で、「Taskバカ」の思考は「Aさんの過去の恋人について聞く。そのあと、友達にも話を聞く」です。でも、これって全然ダメですよね(笑)。
本当なら、「今現在Aさんは恋人を作るためにどんな活動をしているのか」「それがなぜうまくいっていないのか」「そもそも恋人は必要なのか」などなど、現状に対しての問いを立ててからやるべきことを考えないといけません。「問いを持った部族は生き残ったが、答えを持った部族は滅びた」というネイティブ・アメリカンのことわざがあるように、本当に大切なのは問いの方なんですよ。
――「答えのないゲーム」だからこそ「いかに本質な問いをたてるか」がキモになるわけですね。
高松:そうなのですが、これは難しいことです。いい問いというのは、クライアントなり、友達なり、恋人なり、関係する人についてリアリティをもって考えることでしか到達できません。そこで結局は「愛と想像力」に戻るわけです。
――ビジネス書の読み方についてのお話で、「読書は価値観を醸成するためのもの」というのが新鮮でした。知識を得るために本を読む人が多いなかで、読書を通して価値観を醸成するためにどんなことをすべきでしょうか。
高松:価値観とはその人の生活に根差したものです。だから「自分の生活でいうところのこういう話かな?」というように、実生活と照らし合わせながら咀嚼することが大切です。
本を読みながらメモを取る人がいますが、そこがないとメモを取っても意味がないですし、実生活と紐づく気づきが得られたら、メモなんて取らなくても記憶しますよ。