天才は「スキル」で超えられる 元BCGマネジャーが明かす仕事の極意 (4/4ページ)

新刊JP

本を読みながらメモを取る人は、旅行に行ったり食事に行くとなんでも写真に撮る人に似ています。どちらも、見たものを記憶するためにやっているようでいて、実は記憶を自分の頭の外に保管することで、むしろ記憶をしないようにしています。そうすると自分の中の他のものと混じり合って変化することがないんですよね。それはもったいない。

――ファクトにこだわりすぎて「示唆」が抜けてしまうというのもありがちです。もちろんファクトはファクトで大事なわけですが、そこから示唆を導き出すための訓練方法についてお聞きしたいです。

高松:僕が教えている「考えるエンジン」講座に来てください、というのは冗談ですが、ファクトから示唆を出すって難しいですよ。コンサルタントでもほとんど理解できていません。

ただ、日常で訓練することはできます。下世話な話ですが、彼氏が携帯電話を裏返して置いていたら「浮気しているのかな」と考えたりするじゃないですか。それだってファクトから導き出される示唆です。そうやって見たものからあれこれ想像してみる訓練をしてみるといいかもしれません。

そしてもう一つ、誰かの話を聞くときは「これはファクト、この部分は示唆」というように区別して、ファクトと示唆の線引きをしてみるのも訓練になるはずです。

――最後に、読者の方々にメッセージをお願いいたします。

高松:まずは若い部下を持つ上司の方は、部下に口うるさく言うよりも、この本を部下に渡していただきたいです。そうすれば部下から煙たがられることもないですし、仕事の仕方について部下と議論を深める土台になります。もちろん、書いてあることが違うと思ったら、大いに僕を悪者にしていただいて構いません。

そして若手社会人の方は、東大理3を出ているようなトップクラスの頭脳を持つ人以外は、この本に書いてあることをひとまず暗記して実践しなさいと言いたいです(笑)。地頭で勝てなくても、この本にあるスウィッチのところを実践していけば、絶対勝負できるので。

僕もBCGに入った頃は「採用ミス」と言われていたくらい優秀ではなかったのですが、優秀な人から学んだことを言語化して実践することで、最終的には優秀な人よりも秀でることができました。仕事って「センス」や生まれ持ったものでは決まらないんです。

世の中には「天才」と言われる人がいますけども、そういう人のほとんどは「スキル」で超えることができます。この本にはその「スキル」を詰め込んだので、ぜひ実践して天才を超えていただきたいです。

(新刊JP編集部)

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