昔、7月が「文月」と呼ばれた理由は七夕に関係?他にもたくさんある7月の別名も紹介 (3/3ページ)
現代の新暦感覚だと「まだ蒸し暑い梅雨すら明けていないのに、何が涼しいのか」と思ってしまいますが、気分だけでも涼しくしたいところですね。
愛逢月(めであいづき。愛合月)つい「あいあいづき」などと読んでしまいそうになりますが、これは年に一度の逢瀬を許された乙姫様と彦星様を指しているのでしょう。

七夕の当日、天気が悪いと「あーあ、これじゃ(天の川が見えない≒渡れないから)二人は逢えないね」などと言っていましたが、よく考えて見れば天の川は雲のはるか上空ですから、関係なく逢えているはず。
年に一度の逢瀬を存分に楽しんで欲しいところですが、そろそろ同居を許してあげてもいいのではないでしょうか。
流火(りゅうか)
流れる火とはつまり流れ星のことで、ここでは蠍(さそり)座の心臓に当たる赤い星・アンタレスが徐々に西の水平線へと近づく様子を表わしたようです。
夏の星座である蠍座が徐々に姿を消すと、やがて冬の星座であるオリオン座が姿を現すようになり、寒くなっていく季節を実感できますね。
終わりに7月は梅雨から夏に移り変わる時期なので、日付が1ヶ月ずれると、季節感も大きく違ってくるものです。
新暦だと秋の訪れどころかまだ梅雨すら明けていない時期ではありますが、せめて気分だけでも涼しさを感じられるよう、こうした言葉を使ってみるのも趣深いものですね。
※参考文献:
角川書店 編『俳句歳時記 第五版 秋』角川書店、2018年8月
伊宮伶『異名・別名の辞典』新典社、2003年7月
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