昔、7月が「文月」と呼ばれた理由は七夕に関係?他にもたくさんある7月の別名も紹介 (2/3ページ)
女郎花月(おみなえしづき)
女郎花の花が咲くのは8~9月、旧暦で7月に当たるため、このように呼ばれるそうです。
女郎花は『万葉集(まんようしゅう)』でも詠まれるほど古くから親しまれており、前栽(庭園の植え込み)や切り花など多く愛されてきました。また、生薬(根っこの敗醤根、花弁の黄屈花)としても活用されます。
また、花言葉は「やさしさ」「親切」「美人」だそうで、七夕の乙姫様にピッタリですね。
開秋(かいしゅう)読んで字の如く「秋が開く」と書いて開秋。旧暦では7~9月を秋としており、まさに秋が開き、始まりを告げる月を意味します。
同じ意味で、首秋(しゅしゅう)、初秋(しょしゅう)、新秋(しんしゅう)、早秋(そうしゅう)、肇秋(ちょしゅう。肇=はじめ)、孟秋(もうしゅう。孟は長男の意)など、様々なバリエーションがあるので、手紙に使ってみてもいいですね。
建申月(けんしんげつ)北斗七星の末端にある星(建)が申(さる)の方角を向くため、そのように呼ばれます。別名を申の月とも。
ちなみに、申の方角とは西南西か、それよりやや南を指すそうで、起点となる真北(子の方角)を指すのは旧暦11月(建子月)となります。
新涼(しんりょう)暑い夏がようやく過ぎて、涼しい秋の始まりを告げる月だから新涼。他にも涼月(すずつき、りょうげつ)、賓涼(ひんりょう。賓は貴賓や迎賓など導く意)、涼天(りょうてん)など、様々なバージョンがあります。