宮崎謙介〈政界“魑魅魍魎”ウォッチ〉「『二階幹事長と中国』ヒンシュク共通項」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

そもそも中国自体、自由主義陣営の多くの国々と対立し始めていますし、バイデン政権はトランプ前大統領の厳しい対中姿勢を軌道修正するどころか、むしろ露骨に中国を敵視し始めています。それが世界の対中国包囲網拡大へとつながっているのでしょう。

 が、嫌いな上司でもなんとかうまくやっていかないといけないように、ファイティングポーズ一辺倒でいけば、中国からのしっぺ返しを食らうのがオチ。名実ともに中国が最大の経済取引相手となった日本は、冷え込んでしまうでしょう。まさに二階幹事長と中国は、「嫌われ対立」「やっかいでも不可欠」というふたつの点でニアリーです

 中国が世界中から、そして二階幹事長が若手議員からヒンシュクを買っていることは否めませんが、ベテラン議員がここにきて、次期衆院選に出馬しない宣言を出し始めた今、こんなことを囁く若手も現れ始めました。

「よくよく考えると、大陸だけでなく、日本の各省庁や多くの業界団体に顔が利く。しかも、野党ともスムーズに話ができる二階幹事長は、やっぱり自民党にいないと困る」

 とはいえ、そもそも若手と幹部の狭間にいる当のご本人は、知らぬが仏。

 秋に予想される解散総選挙、どちらの包囲網が破られるのでしょうか。というか、自民党はこのままで大丈夫なのか!?

宮崎謙介(みやざき・けんすけ):1981年生まれ、東京都出身。早稲田大学を卒業後、日本生命などを経て12年に国会議員に。16年に辞職し、経営コンサルタント。6月30日に著書「国会議員を経験して学んだ実生活に即活かせる政治利用の件。」(徳間書店)を上梓。

「宮崎謙介〈政界“魑魅魍魎”ウォッチ〉「『二階幹事長と中国』ヒンシュク共通項」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2021年 7/8号中華人民共和国宮崎謙介二階俊博自民党社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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