世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”「サイン盗み疑惑に弁解の余地なし」 (2/3ページ)
相手バッテリーもそれをわかっているから、試合中にサインを何度も変えていたし、外角に捕手が構えて、わざと内角に放らせたりしていた。だから打者もあんまり信用していない。「来ない」と思って踏み込んで、頭に球が当たったら大変なことになってしまうから。
昔はもっと高度な駆け引きをしていたということや。あんまり「昔のほうが」とは言いたくないけど、実際にそうやから仕方がない。サインを盗むのも、逆に利用するのもプロの技術。わざと死球をぶつけることもしょっちゅうあった。それを防具をつけずに「生身」でやっていたんやから。それでも余計なものはつけたくなかった。ヘルメットの「耳当て」が義務化された時も嫌やった。視界が狭まる感じがしたし、ほんのわずかな重さでも走るスピードへの影響も考えた。
今はレガース、エルボーガード、手首にも防具をつけて、ヘルメットもフェースガード付き。頭に当てたら危険球で一発退場。そして何よりも他球団の選手同士が仲良くなって、えげつない攻めがなくなった。それによって、打者もよけ方が下手になった。僕らの頃はグリップは絶対に隠すように教えられて、よける練習もしていた。今は打ちにいって「当たる」下手な選手が増えている。
打席だけでなく、最近は走塁用の「鍋つかみ」みたいな手袋が流行している。ヘッドスライディングで指を突くのを防止するためという。理解に苦しむ。あれでは頭から滑るのを助長しているようなもの。アマチュアにも悪影響を及ぼしてしまうし、安全と過信して、脱臼する選手が出てくるはず。それに、あんなものをつけて速く走れるわけがない。小指から順番に下の3本はしっかり握って走らないと、腕を速く振れない。
そもそも、それほど大きなリードを取る選手が少ない。目で反応して、足で十分に帰れるのに、頭からパタッと倒れるだけという横着にすぎない。頼むから、これ以上は、過保護野球が進まないでほしいな。