アイヌ文化を伝える蝦夷絵(アイヌ絵)に描かれた暮らしぶりと描かれなかった精神性 (2/4ページ)

Japaaan

絵や文字には悪霊が宿る?

アイヌたちは基本的にモノ(特に生き物)をかたちづくる行為を「神(創造者)の領分」と考えており、その資格を持たない人間が越権行為に及ぶと、つくられたモノには魂がこもらないばかりか、悪霊の依り代(あるいは悪霊そのもの)となって悪さをすると考えられたと言います。

言われてみれば、確かに不気味な絵画に心がゾワゾワさせられることもあれば、美しい絵画ならその美しさで心を奪われてしまうこともあり、それらがエスカレートすれば身体に不調を来してしまうこともあるため、アイヌたちはそれを悪霊のしわざと考えたのでしょう。

なので、アイヌ語では禁忌(タブー)とされる「絵」や「絵を描く行為」について直接的に表現する語彙がないと言うより封じられているそうで、いかに「それ」を恐れていたかがよく解ります。

それと同じく、アイヌたちは言葉を文字にして書き残すことで情報伝達や共有・記録など便利な側面があったことは知っていたでしょうが、それをあえて使わなかったのは、やはり悪霊を恐れての決断だったようです。

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