「列車で泣いていると、隣の男性が元気づけてくれた。感謝していたのに、別れ際にひどいことを...」(新潟県・60代女性) (1/2ページ)
見ず知らずの人に助けてもらった、親切にしてもらった――。
どこの誰かもわからないけど、「ありがとう」と伝えたい。Jタウンネットでは、皆さんからのそんな投稿を紹介してきた。
だが一方で、今でもずっと後悔している、今さらかもしれないけれど謝りたい......そんな思いを抱えてしまうことも、長い人生の中ではあるかもしれない。
新潟県の60代女性・N美さん(仮名)から編集部宛に、「ずっとこころに引っかかっていることがある」というメールが届いた。
それは、20年近く前。京都から金沢へ向かう特急列車の中での出来事。
そこで出会った一人の男性に、N美さんは「ごめんなさい」と伝えたいという。
本当はとてもありがたかったのに...「同級会の帰り、何やら思い出深く、つい涙ぐんでシートに深くもたれていた私の横に、同年代の男性が途中から乗車されました。彼は私のそんな気配を察してか、静かに過ごしておられて。それから私がやや回復した頃に優しく話しかけて下さり、楽しい気分になるような話をしてくださいました」
その男性は出張帰りで、N美さんとは会話が弾んだところでお別れに。
別れ際、男性は棚にあったN美さんの荷物を降ろしてくれた。そのさりげない気遣いや楽しい時間が過ごせたことに、感謝を伝えようとしたのだが......。
「私の口をついて出た言葉は『よい時間潰しができました』......自分でも何であんな言葉が出てきたのか信じられません。その方もボソッと『暇潰しですか...』、と」
もしかしたら、「時間潰し」という表現では「他にすることもなかったし、退屈しのぎにはなった」というようなニュアンスで伝わってしまったのかもしれない。
そして、楽しかった時間は、すっかり気まずい雰囲気で終わりを迎えてしまったという。
20年ほどたった今も、N美さんはその時のことが気にかかっているそう。
「名前さえ分からない方にお詫びのしようも無く、本当に申し訳ない気持ちを抱えていました。