大谷翔平が目指す場所!? 日本人メジャーリーガーのパイオニア・野茂英雄

まいじつ

画/彩賀ゆう (C)まいじつ
画/彩賀ゆう (C)まいじつ

今シーズン、〝二刀流〟として獅子奮迅の活躍を見せる『ロサンゼルス・エンゼルス』の大谷翔平選手。投手としては5勝を挙げ、打者としてもホームラン本数で独走するなど、〝二刀流〟の名に恥じない活躍を見せている。また、日本時間7月14日に行われた「MLBオールスターゲーム」では、特別ルールのもと史上初となる「1番投手・DH」で出場を果たした。

当然大谷の活躍は称賛されるべきだが、やはり過去の〝英雄〟たちの存在を忘れてはならない。特に語るべきは、〝日本人メジャーリーガーのパイオニア〟と名高い野茂英雄氏だ。

「野茂氏は代名詞の〝トルネード投法〟で日本時代に通算5年で78勝を挙げる活躍を見せています。1995年には、史上2人目となる日本人メジャーリーガーとして『ロサンゼルス・ドジャース』に入団。初年度から日本人メジャーリーガー史上初となる完封勝利を記録するなど、終わってみればその年の新人王に輝く素晴らしい成績を残しました」(野球ライター)

野茂氏の活躍無くして大谷の存在はありえない!?

翌年に野茂氏は、日本人初となるノーヒットノーランを達成。最終的にチーム最多の16勝をマークし、メジャーを代表する投手になった。

「1998年からは低迷期が続きますが、2002年には再び16勝を挙げる見事な復活を遂げました。また同年は、当時『サンフランシスコ・ジャイアンツ』で活躍していた新庄剛志氏との対戦も語り草ですね。野茂氏は2アウト満塁というしびれる場面で新庄氏を打ち取り、その試合の勝利投手に輝いています」(同ライター)

その後、野茂氏は2008年に現役引退。メジャー通算123勝、日米通算では201勝を挙げるまさに〝レジェンド〟と呼ぶに相応しい現役時代を過ごした。野茂氏の活躍により、日本人投手の評価はうなぎのぼり。メジャーリーグを志す日本人投手への道標となった。

「代表的な例を挙げれば、2007年に松坂大輔投手、2009年に上原浩治氏、2012年にダルビッシュ有投手、そして2014年には田中将大投手(現『東北楽天ゴールデンイーグルス』)がメジャーリーグの門を叩きました。野茂氏の活躍がなければ、日本人投手はここまで評価されなかったでしょう。当然、大谷選手が今活躍しているのも、野茂氏が〝日本人でもやれる〟ことを証明したおかげと言えます」(野球評論家)

一方、メジャーでの日本人野手といえばイチロー氏が有名。イチロー氏の活躍を皮切りに、松井秀喜氏や城島健司氏、青木宣親選手(現『東京ヤクルトスワローズ』)らもアメリカへと渡った。

先人の足跡をたどりつつ、自身でも新たな道を切り拓いている大谷。現時点でも後世に語られる活躍と言えるが、彼の現役が終わった時にどんな足跡が残っているのか楽しみだ。

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