まさに江戸時代版ロックダウン…文政コレラを収束させた幕府の水際対策は「箱根関所封鎖」だった! (4/6ページ)
関所はその夥しい数の旅人の中から、不正を働く者が出ないよう厳しいチェックをしていました。関所が俗に「入り鉄炮に出女」と呼ばれるのも、それだけ厳しい検閲がなされていたことを表しています。江戸で人質になっている大名の妻子と武器の通行には特段の注意を払っていたことがわかります。
…ちなみに箱根関所の様子をドイツ人医師・ケンペルが「日本誌」の中で次のように記しています。
「この村(箱根宿)のはずれに将軍の番所があり、御関所と呼ばれ、新居の関所と同様に、武器を持ったり婦人を連れたりする旅人を通さないのである。この場所を閉ざせば、西方の地方の人々は通過することができず、ここは江戸にとっていわば戦略上の要衝であるから、新居よりもはるかに重要な意義をもっている。非常に狭い道の傍にある関所の建物の前後には、柵と頑丈な門が作ってあり、右手は険しい山が崖となり、左手は湖があって自然の要害をなしている」
関所はこれほどまでに厳戒態勢であるから、戦乱などの有事の際には関所を止めることで人流を抑制できるシステムになっていました。
関所封鎖によってロックダウン状態を作ることが可能になります。
