グラビアアイドル・寺本莉緒はその豊満バストを家系ラーメンで維持していた!?
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寺本莉緒

第80回 「横濱ラーメンあさが家」
アイドルだってメシを食う。コロナ禍の現在、仕事も縮小気味でYouTubeなど始めてもみる。そして、ネタに困ってグルメレポート。ビュー数稼ぎやすいもん。でも、感染拡大が止まず、新たな行動規制の法制化(すなわちロックダウンの合法化)が問われるなか、飲食に走るのはイージーなんじゃね? とテレビのワイドショーのコロナ報道に飽き、チャンネルを変えると、芸人がどこかの観光地のグルメ情報を伝えている。芸がないのはみな同じか……。現実逃避にしか見えないが、せめて外食に救いを求めたい気持ちも痛いほどわかる。
かく言う自分もアンビバレントな気持ちで、こうしたコラムを書いている。もうひと月以上前にワクチンも2回接種を終えたのに、周りが追いつかなきゃ、飲み会どころではない。かといって、ビールも飲めないでは、夜は牛丼屋にさえ寄らないのだ。外では食事に時間を使いたくないと、立ち食いそばやラーメンばかり食べている。
そもそも取材も打ち合わせもリモートが主になった。出かけるきっかけがなければ、外メシもできない。ただ、コロナ禍でも映画館はお咎めなしになった。だから、邦画専門の名画座がある阿佐ヶ谷によく出る。長らく営業していたチェーンの博多ラーメン「長浜や」が、ちょうど1年前に家系の店に変わった。
中年になると、濃厚とんこつラーメンとも縁遠くなる。胃がすぐにもたれるのだ。もっとも、「長浜や」のスープも妙に濃かったが、炒飯が旨くて、それのみ食べに時々寄った。しかし、家系にライスとなると、ハードルはさらに高まる。だから、1年近くも新店、「横濱ラーメンあさが家」には入らなかった。
ところが先晩、映画を観終え、20時をとうに回り、阿佐ヶ谷駅周辺の飲食店街をうろつくが、ごく一部の飲み屋以外ほとんど閉まっていた。その晩は食事をしたらまっすぐ帰宅し、夜なべをする予定。居酒屋は回避せねばならない。そこでようやくあさが家に入ったのだ。すると、嬉しい誤算があった。
■サインを発見!
普通は自分が行った店に「もしかしたらアイドルも来ていないか」、追って確認するのだが、あさが家の壁に貼られたいくつかの色紙の中に、ご丁寧にサインの右下に楷書で名前を書いたものを発見。そこには「寺本莉緒」とある。ミスヤングマガジンでしょ? 俺だって知ってるぜ。
つい最近コロナ感染を告白したSUSURUはじめ、他のサインがみな食系YouTuberばかりのなか、芸能人といったら水道橋博士ぐらい。莉緒のサインは光り輝いていた。いや、今や花形YouTuberの話題のほうが、それこそビュー数を稼げるんだろうけど。
■健康的な肢体が魅力のミスマガジン
実際、莉緒がヤンマガに初出時、「なんて健康的な肢体!」と度肝を抜かれましたからね。ミスヤンマガも莉緒が準グランプリを獲得した18年、「ミスマガジン」として7年ぶりに復活(GPは沢口愛華)。しかし、元を辿れば80年代の名称はミスマガでした。斉藤由貴とか八木さおりなどの時代ですよ。ほんわかしたルックスと豊満なボディのギャップが、そもそもミスマガ系統には共通していた。だから、先祖帰りを実感したのだ。たわわなバストにあどけない童顔、というのは世代を超えて男どもに支持されますからね。
■ラーメンで肉体改造!?
そして、どうも莉緒はラーメン大好きっ子だったらしい。昨年3月25日に「寺本莉緒1st写真集 CURIOSITY」(講談社)を発売した際、自身の好奇心(CURIOSITY)について、囲み取材でこう語っている。
「ラーメンを食べることが好きで、ラーメンで体を絞ったと言っても過言ではないくらいなんです。日々、おいしいラーメンを食べ歩いています」
「ラーメンを食べることによって間食をしなくなったんです。今までは間食で太っていたんですけど、それをラーメンだけに変えることによって、体が引き締まりました!」「一日2食、3食(ラーメンを)食べることもあります。家系ラーメン(豚骨醤油)が好きです!」
若さの賜物だろう…と胃もたれオヤジはつい遠い目になる。胃腸が案外弱いのは昔からなんだが、莉緒の年頃(19歳)はおやつにラーメンを食べてたもんな。家系はまだ産声を挙げて10年ほど。吉村家と六角家の分裂騒動が週刊誌ネタになった頃ですね。
■カップヌードルはシーフード派
莉緒は「ramen with me」というYouTubeチャンネルにも参加。投稿しているのは確かに、渋谷の「麺屋 大和田」、「大宮の麺家 紫極」、自由が丘の「渡来武」…と豚骨系の訪問動画ばかりだ。自分が行った店ともけっこう重なる。家系離れが進んでいると言いながらも、時折無性に食べたくなるのだ。確かに家系には中毒性がある。
ラーメンとの出会いを、『週刊プレイボーイ』20年2月24日号のインタビューで莉緒はこう語った。
「小学生くらいからずっと好きで、きっかけはカップヌードルですね。特にシーフードが好きで。大人が食べるもののイメージがあったんです、深夜にこっそり食べてるイメージ。私はあまり食べさせてもらえなかったから憧れがすごくあって。初めて食べたとき、あまりのおいしさにやめられなくなって、そこからハマりました」
■「ラーメンを食べに行くのが運動です」
大人の階段を一気に上るうち、家系に辿り着いてしまったようだ。このインタビュー、莉緒の人柄がよく出ていて面白い。運動はまったくせず「階段の上り下りくらい」という莉緒は、「ラーメンを食べに行くのが運動です。遠くのお店まで足を運びますから」、と開き直りさえ見せる。
「大好きなラーメンを罪悪感なく食べることで、毎日ストレスフリーなんですよ。それが体にもよくて、ストレスもないから太らないんです。これ本当!」
「私はラーメンを制限して長生きするより、ラーメンを食べて倒れる人生を選びます!」
もしかして天才じゃないのか、この子。過去にモデルを務めた駿台のパンフレットと水着姿のギャップが話題になり、ブレイクを果たしたというが、どうも地元広島では国際バカロレア認定校に通っていたらしい。英検準1級に向け勉強中といい、校名は不明だが、大学にも進学した。
■“ぼっち飲み“も◎
そんな莉緒もお墨付きのあさが家。大将は横浜・上星川の人気店「寿々㐂家」出身とのこと。緊急事態宣言延長でも深夜2時まで絶賛営業中のあさが家だが、嬉しい誤算のもう一つは缶ビールやハイボールが飲めること。つい1ヶ月前に覗くと、自販機のアルコール類には売り切れの赤印が点っており、入店を諦めたので、この開き直りには感謝しかない。
本来、ラーメン屋は独り者のぼっち飲みに適している。一軒で〆まで完結するから助かる。まず味付け卵でビールを飲み、それで足りなければ、メンマかチャーシューをもらってチューハイだ。最初からおつまみ3点セットを頼めばいいのか。いや、ちょいと1杯のつもりで飲んで、シフトが上がってしまうのだ。最後にはラーメンを食べる機が失せることも度々。
しかし、お初の店でそれでは失礼。でも、あさが家は実に気前がよく、種類を頼む都度、小皿にてんこ盛りのチャーシューを出してくれる。おまけに一周年記念として、「男の味」というきゅうりのキューちゃんのピリ辛版を無償提供。これで酒の進まぬわけがない!
「ご飯も進みますよ」と大将。家系ラーメンといえばライスで、莉緒も必ず付けるらしいが、宅飲み続きの今夏、やっとメタボを克服したばかりなので、ぐっと堪えてラーメンに移行(そちらが主役だろうって)…。
これがなるほど女子受けもしそうな(小1時間の滞在で女性客は皆無だったが)、ライトでかつコクも感じるスープなんですな(デフォルトだとかなりしょっぱいが)。平打ち麺にさらっと絡み、瞬く間にするする完食。〆家系として大合格です。理想のラーメン屋を見つけた。次回ははなからここでぼっち飲みを敢行しよう。
(取材・文=鈴木隆祐)