明治維新の元勲・西郷隆盛の肖像画を描いたキヨッソーネ、実は西郷の顔を知らなかった!? (3/6ページ)
高村光雲の代表作の一つとなった西郷隆盛像。今度行く機会があったら、唇をじっくり観察してみたい。
銅像制作を手がけた彫刻家の高村光雲(たかむら こううん)たちにしてみれば、本人に会ったこともない者が描いた肖像画を元に、大人の諸事情を盛り込んで作ったものを完璧に似せろという方が無理難題というもの。
それでも縁者らをして「顔つきはよく出来ている」などと言わせているのですから、高村光雲の手腕はもちろん、キヨッソーネの大きな功績と言えるでしょう。
キヨッソーネが描いた「お札の顔」たちキヨッソーネは西郷隆盛の他にも、紙幣のために顔を知らない人物の肖像画を手がけています。
例えば神功皇后(じんぐうこうごう)や武内宿禰(たけうちの すくね)、藤原鎌足(ふじわらの かまたり)に和気清麻呂(わけの きよまろ)と言った古代の偉人たちは、写真はもちろん肖像画も想像でしかない(少なくとも裏づけに乏しい)ため、それぞれモデルを決めて描いたそうです。