俳優&プロ雀士・萩原聖人インタビュー「人間力」演じる怖さとエンタメ性の必要 (2/2ページ)

日刊大衆

■50代を迎えたら、もっと自由になりたい

 それでも、僕が麻雀番組に出演したのは、俳優という目線から、自分なりに麻雀の面白さを伝えたかったから。たとえ負けたとしても、「萩原の麻雀は、最後まで魅せてくれるから面白いな」と感じてもらえるように、ずっと打ってきました。

 その気持ちは、2018年にプロ雀士になり、プロリーグ『Mリーグ』に参加してからも変わりません。いや、プロならなおさら、勝利だけに特化せず、"エンタメ性”を意識していかなければならない。そうしないと、ファンの皆さんは絶対に見てくれませんし、いつまでたっても、麻雀が世の中に広がっていきませんからね。

 でも、よく“麻雀の魅力は何ですか?”って聞かれるんですけど、うまく説明できないんですよ。自分でも、どうしてこんなに麻雀に魅せられているのか分からない。麻雀の悪魔にとりつかれているのかもしれませんね(笑)。

 正直言って、俳優とプロ雀士の両立は大変です。どちらにも悪影響が出ないように心がけても、出てしまうことが多々あります。

 でも、3年近く続けてきて、確実に成長できました。これからは、どちらにも好影響しか出ないという考え方に切り替えていくつもりです。

 僕は、8月で50歳になります。俳優は死ぬまでやめたくないし、プロ雀士は、自分が納得できるまで続けたいと思っています。

 ただ、現役でいられる時間が、あと何年あるのかは分からない。だからこそ、50代を迎えたら、もっと自由になりたい。人生の着地点に向かって、俳優としても、プロ雀士としても、思う存分、楽しく暴れていきたいですね。

萩原聖人(はぎわら・まさと)
神奈川県生まれ。ドラマ『はいすくーる落書2』(1990年・TBS系)で注目を集め、1993年、映画『学校』『教祖誕生』『月はどっちに出ている』で日本アカデミー賞新人俳優賞と話題賞(俳優部門)を受賞。同賞では映画『マークスの山』(1995年)、『CURE』(1997年)で優秀助演男賞を受賞。以降も映画、ドラマ、舞台、ナレーター、声優と幅広く活躍。2018年に日本プロ麻雀連盟に加盟してプロ資格を取得。プロ麻雀リーグ戦Mリーグ「TEAM RAIDEN/雷電」に所属。

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