俳優&プロ雀士・萩原聖人インタビュー「人間力」演じる怖さとエンタメ性の必要 (1/2ページ)

日刊大衆

萩原聖人(撮影・弦巻勝)
萩原聖人(撮影・弦巻勝)

 デビューして30年以上たちますけど、年齢とともに、芝居をするということが、“楽しい”から“怖い”へと変わりました。

 20代の頃は、自分の中から生まれてきたものを、好き勝手に出していけばよかったから、本当に楽しかった。「僕以上の表現ができる俳優はいない」なんて、自信も持っていましたね。もちろん、そうした姿勢が誤解を生むこともありましたけど、良くも悪くも、みずみずしさを表現できていたとは思います。

 それが、30歳を過ぎてからは、若さゆえの自信や勢いだけでは通用しなくなってしまった。20代で築いたキャリアで、信頼を得ることはできていたと思います。でも、20代の頃とは、周囲からの要求が変わってきた。「あなたならこれ、できますよね?」と、それまで以上に難しい役をオファーされ、なおかつ、高いクオリティを求められるようになったんです。

 俳優として生きていくには、周囲の期待に応えて、しっかりとしたものを提供し続けることが、何よりも重要になる。そして、それを乗り越えるためには、緊張感を持って、1つ1つのシーンをこなしていく以外にない。

 今も、期待を裏切ってはいけないという“怖さ”は、絶えず感じています。表現することの喜びや楽しさは、もう作品が完成したときにしか感じられなくなってしまいましたね。

 ただ、表現の部分に関して言えば、何も話さなくても、映っているだけでも、観ている人にいろいろなことを想像させるような俳優でありたいと思っています。

 俳優業の一方、僕は現在“プロ雀士”という肩書も持っていて、二足のわらじをはく日々を送っています。

 麻雀は、中学時代に友達に教えてもらって以来、ずっと続けています。20代前半からは、テレビの麻雀番組などにも、たびたび出演するようになりました。『週刊大衆』の麻雀大会にも出場しましたよ(笑)。

 ただ当時はまだ、麻雀に対する世間のイメージがあまりよくなかった。イメージが大切な俳優にとって、麻雀好きを公言することは、リスクしかありませんでした。

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