データの裏づけがない商品を平然と売ることも…ジェネリック医薬品の闇 (1/2ページ)

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データの裏づけがない商品を平然と売ることも…ジェネリック医薬品の闇(*画像はイメージです)
データの裏づけがない商品を平然と売ることも…ジェネリック医薬品の闇(*画像はイメージです)

私たちの生活と切っても切れないのが、病気やケガの時に使う医薬品だ。
さまざまな医薬品が無理のない価格で手に入るのは、国民皆保険のおかげであるのと同時に、「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」のおかげでもある。

先進国で医療費を抑え、途上国に必要な薬が行きわたるようになった立役者であり「公衆衛生上のイノベーション」とされるジェネリック医薬品の功績は揺るがないし、今後も必要とされていくことは疑いようがない。しかし、だからこそ目を向けたい側面がある。

「安くて、効き目は新薬と変わらない」
一見いいことずくめのように思えるが、それは製薬会社が高い倫理観を持って医薬品開発にあたっていれば、の話。米紙「ニューヨークタイムズ」のベストセラー書籍に選ばれた「Bottle of Lies: The Inside Story of the Generic Drug Boom」の邦訳版『ジェネリック医薬品の不都合な真実 世界的ムーブメントが引き起こした功罪』(翔泳社刊)は、ジェネリック医薬品の暗い側面に光を当てるノンフィクションだ。

■データの裏づけがない薬が市場に出回っている!?ジェネリックの闇

患者である我々は、ジェネリック医薬品について 「新薬を開発した企業は、その薬の特許が切れると、ジェネリック医薬品メーカーを含めた他社に製法を開放する」 と考えがちだ。新薬開発企業の協力があるからこそ、ジェネリック医薬品メーカーは研究に投資する必要がなく、わずかなコストで同じ薬を作ることができる、と。

しかし、実態は逆だ。新薬開発企業はむしろ、自社の利益を守るためにジェネリック医薬品が世に出るのをさまざまな策を弄して遅らせようとする。製造工程に特許の要塞を築きあげ、他社の参入を困難にしたり、自社の薬にささいな変更を加え、「新たな発明」だと主張して特許を取得し、独占期間を延ばそうとしたりである。こうした防御、露骨に言えば妨害工作をかいくぐって世に出るのがジェネリック医薬品なのだ。

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