「こんなの初めて!」が恋を加速させる理由 (1/3ページ)
※このコラムには『過保護のカホコ』結末のネタバレが含まれます
「こんなの初めて!」という気持ちが、恋を加速させるのかもしれない――。
2017年に放送されたドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)を見ていると、そんなことを考えさせられる。
本作のヒロイン・カホコ(高畑充希)は、現代が生んだ“過保護の象徴”のような女子大生。
21歳にしてアルバイトをしたこともなければ、1人で服を選ぶことさえできない。洋服を両手に抱えては、「ママ〜どっちがいい?」と母・泉(黒木瞳)にお伺いを立てる。
カホコの年頃なら、親に「こっちの方が似合うわよ!」「そんな寒そうな格好して!」なんて言われても、自分の意志を貫いてしまいそうなもの。
だが、彼女はそのような反抗心を抱かず育った、史上最強の箱入り娘なのだ。
そんな彼女が、画家志望の苦学生・麦野初(竹内涼真)と出会ったことで、“抗菌のビニールハウス”から、“雑菌まみれの世界”へと飛び込んで行く。
ちなみに、麦野は7歳の時に母親に捨てられ、児童養護施設で育った24歳。甘やかされているカホコに対して、「お前みたいな過保護がいるから日本がダメになるんだ!」と厳しい言葉をかける。
初めて自分に向けられたトゲのある言葉に、ショックを受けるカホコ。『花より男子』で道明寺がつくしに頬を殴られた時のような……そんな衝撃を彼女は感じたのかもしれない。
人は、自分の価値観を変えてくれた人をなかなか忘れられないもの。麦野に対しての「こんなの初めて!」が、次第に恋心に変わっていくのだ。
■カホコが生まれて初めて受けた“拒絶”
ピュアなカホコは、「好きだよ、初くん。カホコと付き合ってください!」とまっすぐに思いを伝える。
しかし、「ごめん、無理。悪いけどお前みたいなガキっていうか、過保護? あんまりタイプじゃないんだ」とあっさり振られてしまう。「お前みたいな世間知らずと、俺が合うわけがない」と。