十朱幸代は漁船で、黒木瞳は屋形船で交合/美女優“水辺の艶技”大全(2) (1/2ページ)

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十朱幸代は漁船で、黒木瞳は屋形船で交合/美女優“水辺の艶技”大全(2)

 よく考えてみれば、水の中で男女の営みを完遂させるのは不可能に近い。そこで活躍するのが、船やヨットなどの中間ゾーンだ。ベッドシーンに明るい映画ライター・松井修氏が解説する。

 麻生久美子が映画新人賞を総ナメにした「カンゾー先生」(98年、東映)は、ラストに驚きの場面が待っていた。

「戦争末期、カンゾー先生(柄本明)とともに小舟に乗り込んでいた麻生が、クジラを追って海に飛び込みます。クジラに引っ張られる形で麻生のモンペが脱げて、下半身がスッポンポンに」(松井氏)

 今よりも肉感的な麻生の白いヒップが「海面に映えました」とのことだ。さらに海上に上がった麻生は、柄本に向かって自分のヒップを「叩いて」とおねだりをする。

「今村昌平監督らしいこだわりですね。一般作でスパンキングを描いたのは珍しいケースですが、麻生は新人だったから、妙な芝居をすることなく素直に演じられたと思います。とても萌えるシーンになりました」(松井氏)

 一度もソフト化されない幻の映画が「ノストラダムスの大予言」(74年、東宝)だ。同年の興行成績で2位になりながら封印されたのは、放送禁止の描写が10カ所以上もあったためと言われている。

 ここで脱いだのが由美かおるで、砂丘に打ち上げられた漁船の中で、婚約者の黒沢年男と初めて結ばれる場面に臨んだ。激しくはないものの、おわん型に整ったバストはまばゆく光っていた。

 熟美女の代表格たる萬田久子は、初主演作「夏の別れ」(81年、東映セントラルフィルム)で見せている。真夏の湘南海岸を舞台にして、萬田はモデルの女という役どころ。冒頭で豪華ヨットの上でギリシャ彫刻のような男と船上情交に溺れ、それを目撃した若い男につきまとわれる展開である。

「本物のモデルだった萬田の体がとにかく悩ましい」と松井氏。「決して胸は大きくない」が、写真家による撮影のシーンで、メッシュの肌着を脱いでいく様子は艶っぽかったとのことである。

 洋上の濃厚なカラミも、ゴージャスな萬田だからこそ成立する。そして十朱幸代が四十路を迎えて初脱ぎしたのが「魚影の群れ」(83年、松竹富士)だ。

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