寮を抜け出し4階から帰宅…パラ金メダリスト・木村敬一の驚愕エピソード (2/3ページ)

新刊JP

――学生時代のエピソードを読むと、活発さが一般的な視覚障碍者のイメージとかけ離れていて衝撃を受けました。寮を抜け出して、帰りは4階までよじ登って入った思い出話が明かされていましたが、見えないことに対する恐怖感はないのですか? 見えていても怖いと思いますが・・・。

木村:子どもだったので、その瞬間を生きていくのに精一杯という感じだったんですよね。今もそうですが。当時は「怖がっている場合ではない」というのが実際のところでした。

見えないということでいうと、生まれてすぐに視覚を失っているので、見えないのが当たり前なんです。だから、見えないことに対する恐怖感はそこまでないですね。

――本にも「物心ついたころから光を失っていた」と書かれていました。視覚的な記憶はまったくないのでしょうか。

木村:そうですね。まったくないです。

――これまでに味わった失敗や恋愛のお話まで明かされていて、かなり赤裸々な内容でした。他のアスリートの方の本と比べてもここまで書いたものはあまりない気がします。

木村:僕自身もこうやって本を出させてもらうにあたってアスリートの方の本を読んだのですが、浮世離れしている印象を持つことが多かったんですよね。どの方も大変な努力をして、すごい壁を乗り越えてきている。それはわかるのですが、僕ら読者の生活に直接つながらないというか、正直「こんなにがんばれたのは、この人だからだろう」と。自分はそういうふうには生きてきていないので、そこはそのまま出そうと思っていました。

あとは、出版社の方から「すでに世間に出ている情報をまとめただけのものなら本として出版する意味はない」と言われていたので、そうなると赤裸々に書くしかないなというのもありました。

――ユニークだったのが、レースでいい結果が出たとか、成功したことの記述はそっけないのに、失敗したこととか、友達のことについてはすごく丁寧に書かれていることです。

木村:そっけないか……。言われてみるとそうかもしれません。

「寮を抜け出し4階から帰宅…パラ金メダリスト・木村敬一の驚愕エピソード」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る