語源は牛若丸の恋人から?日本の伝統芸能・浄瑠璃の特徴と歴史を紹介 (2/4ページ)
要するに「お芝居の台本」を情緒たっぷりに唄い、演じるイメージで、そのことから浄瑠璃は「唄う」のではなく「語る」と言います。
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浄瑠璃のルーツ?となった琵琶法師。『七十一番職人歌合絵巻』より
浄瑠璃の起源は室町時代後期から戦国時代と言われ、琵琶法師に着想を得たのか御伽草子(おとぎぞうし)を伴奏つきで演じるようになりました。
やがて安土桃山時代に入って滝野検校(たきの けんぎょう)が沢住検校(さわずみ けんぎょう)と協力して浄瑠璃を洗練させ、江戸時代に入ると本格的な芸能ジャンルとして確立。
庶民人気の高まりから義太夫節(ぎだゆうぶし)や清元節(きよもとぶし)など多くの流派が生まれ、現在には8流派(ほか一中節、河東節、新内節、常磐津節、富本節、宮薗節)が伝わっています。
※ただし、義太夫節を除いてほとんど廃れたため、義太夫節が浄瑠璃の代名詞とされている場合もあるようです。