世界最大・仁徳天皇陵に「仁徳天皇は不在」/今から始める古墳入門(1) (4/5ページ)

Asagei Biz

「大仙陵古墳は、宮内庁が管理。陵墓は基本的に発掘できないので、調査ができないのです。航空レーザーで調査した測量図はあるのですが、中のほうの状況とか古墳自体の構造がいったいどうなっているのか、まだわかっていないことが多いのです」

 しかし、天皇陵でも、誰でも自由に入ることのできる古墳もある、と河合氏が後を引き取る。

宮内庁が管理する継体(けいたい)天皇の陵墓とされている『太田茶臼山(おおだちゃうすやま)古墳』(大阪府茨木市)は、宮内庁が絶対いじらせないのですが、そこからほど近いところに、まさに継体天皇が崩御した時期の古墳が見つかり、発掘された埴輪なども素晴らしいことから、実は継体天皇の本当の陵はこちらの『今城塚(いましろづか)古墳』(高槻市)のほうだと言われているのです。しかし、宮内庁は今城塚古墳を継体天皇の陵墓に指定していないので、天皇陵を自由に発掘・研究することができるし、2011年には、古墳の復元事業で、出土した様々な埴輪のレプリカなどが展示される芝生公園になっています」

 どうやらこちらは、ウレシイ勘違いといったところか。

河合敦(かわい・あつし)65年、東京都生まれ。多摩大学客員教授。歴史家として数多くの著作を刊行。テレビ出演も多数。近著:「絵画と写真で掘り起こす『オトナの日本史講座』」(祥伝社)。

河野正訓(かわの・まさのり)81年、山口県生まれ。東京国立博物館主任研究員。

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